子どものいるかけがえのなさを実感
奥さんのご両親の存在も大きいという。
「義父がユニオンにいて、義母は大学で働いていたので、2人は比較的余裕のある年金暮らしをしています。
子どもたちの面倒も見てくれますし、本当に申し訳ないですが、生活費を貸してもらったりしています。僕のYouTubeも応援してくれて…。こんな僕たちの生活に対し、口を出してくるわけではなく、見守ってくれている。だから心から感謝しています」
「アンチから『貧乏なのにどうして2人も子どもを作ったんだ』というコメントが来ることがありますが、大工の現場監督に『子どもを作るのに、完璧な状態なんてないんだ』と言われ、2人目を作ることにしました。
現在、子どものいるかけがえなさを実感していますが、教育費や安全面から、やはり3人はさすがに無理かな、と考えています。子どもたちには、できることなら日本で教育を受けさせてあげたい。日本には、学校内での銃乱射とか危険がアメリカより極端に少ないですから」
幼少期に虐待をうけたことがあり、肉親との縁が薄かった難民さんとしては、初めて経験する温かい家族の絆だと話す。
「妻や息子たち、義理の両親がいるから、自分を見失わず、『絶望』を客観視できていられるのかな。いつか恩を返せるようにしたいと思っています。
ただ…。僕はもともと『陰キャ』なので(笑)、アメリカ人が大好きなホームパーティ文化がとても苦手なんです。家族だけのパーティには、少しは慣れてきましたが。
以前、妻に『あなたってパーティだとあんな感じね』と、部屋にあった置物を指さされたことがありました(笑)」