「財界からの寄付を禁止するという意見に、そうではない」

 パーティー当日、鈴木氏は開会30分前の午後6時に秘書官やSPら約10人を伴い会場入り。麻生太郎元首相と河野太郎前デジタル相も相次いで到着した。

「会場には1000人程度が顔を出しました。食事は、酒の他に焼きそばやフルーツ、サンドウィッチなどがありました。いつもより数も多かったように感じます。このパーティーのことは地元紙にも大きく掲載されていたけど…」(地元支援者)

鈴木氏の“親分”でもある麻生元首相
鈴木氏の“親分”でもある麻生元首相

地元支援者によると、麻生氏はあいさつで、企業・団体からの政治献金禁止を求める野党からの声に鈴木氏が立ち向かったと紹介。

「財界からの寄付を禁止するという意見に、そうではない、寄付の内容をきちんとすればいいんではないかと、先頭になって戦ったのは間違いなく鈴木馨祐です」と持ち上げた。

また河野氏は法務省が所管する外国人の出入国管理の問題を挙げ「特に外国人の問題について考えて。これまでやっていた通りのことでは追いつかない、そろそろ新しくいろんなことをビシッと決めなければいけない時に、馨祐さんに法務省のトップになっていただいたのは非常にいいタイミングだった」と話した。

これを受けた鈴木氏はあいさつで、落選した小選挙区の議席を次は取り戻したいと訴えた。それに続けて、外国人対策に時間を割き、自身が考えるビジョンを語っている。

「まさに今、埼玉県川口市をはじめとして、日本の各地で集まって住んでいる外国の方との摩擦を心配する声が極めて大きくなってきております。日本の社会が10年後、20年後に安心、安全な社会に行くことができるのか、今まさに大きな分かれ道と思っております。

もちろん外国から素晴らしい人材の方々に来ていただくことは日本の国を力強く成長していくためには欠かすことができません。日本を開かれた自由な社会であり続けさせるためにも、私は、入管行政については、不法に在留しているような方々にはきちんと出ていっていただく、そうした対応をしっかりとスピーディーに進めていかなきゃいけないと確信をしております」(鈴木氏のあいさつ)

河野前デジタル相も参戦
河野前デジタル相も参戦

パーティーは開始から約45分後には参加者が帰り始め、鈴木氏は参加者を見送った後、到着時に使った表のエスカレーターを使わず、ホテルの裏から出て行ったとみられる。