スピンが多過ぎる人はロフトが立ったクラブを
クラブに関することで、もう1つ覚えておいてほしいのが、“スピンロフト”です。スピンロフトとは、ダイナミックロフト(※1)から入射角(※2)を引いた値で、スピンロフトが大きければ、大きいほどスピン量が増し、小さいとスピン量が減少します。
最大の飛距離を生むためには、「飛びの三要素」(ボール初速、打ち出し角、スピン量)を適正にすることが大事なのですが、適正かどうかの判断基準になるのがスピンロフトです。
この数値は、ロフト角を大きくする(小さくする)ことによって変えることができます。スピン量が多過ぎて飛ばない人は、ロフトが立ったクラブを使うようにしましょう。
(※1)ダイナミックロフト:ボールとのインパクト時において、フェース面が水平方向よりもどれだけ上を向いているかを示す角度
(※2)入射角:水平方向を基準として、ヘッドがボールに対してインパクトする際に進入してくる角度のこと。レベルブローを0度とし、アッパーブローをプラス(+)、ダウンブローをマイナス(-)で示す
POINT:ダイナミックロフトから入射角を引いた値がスピンロフト
厳密に言うと、3次元的な角度差だが、一般的には、ダイナミックロフトから入射角を引いた値が使われる。スピンロフトが大きくなると、ボールがクラブフェースから離れるスピードが遅くなり、クラブからボールへのエネルギー伝達効率が低下し、飛距離も低下する。一方、スピンロフトが小さくなると、ボールがより速くクラブフェースから離れるため、エネルギー伝達の効率が上がり、飛距離が伸びる。基本的には、スピンロフトが小さい方が飛距離は伸びるが、球が上がりにくい、ヘッドスピードが遅い人は、ある程度のスピンロフトが必要になってくる