恋愛がうまくいく、たった一つのルール
相手によい感情を与えてあげたいと思う時、理解しておきたい大切な心の仕組みがあります。
それは、「共鳴」と呼ばれる心の作用です。
共鳴とは、簡単に言うと、
「人間は物理的、心理的距離が近い人と同じ感情を共有しやすい」
という心の仕組みを指します。
たとえば、社員全体がやさしくて、人柄のよい上司と明るい雰囲気の同僚がいる会社と、いつもイライラして嫌味っぽい上司と、文句ばかり言っている同僚しかいないギスギスした雰囲気の会社、あなたは、どちらの会社で働きたいと思いますか?
多くの方は、前者と答えるのではないかなと思います。
素敵な上司と同僚に囲まれている会社で、みんなが助け合って、感謝の言葉や笑い声が行き交い、やりがいを感じながら働いている時に感じる感情。
一方で、嫌味っぽい上司と文句ばかりの同僚に囲まれている会社で、怒号と陰口が蔓延して、自分を押し殺しながら、怒られないように働いている時に感じる感情。
仕事の条件は変わらなくても、一緒に働く人が醸し出す雰囲気に、自分の感情が大きな影響を受けることを、私たちは本能的に知っています。
周りの人がよい感情を感じていると、自分も自然とよい感情を感じて、周りの人が悪い感情を感じていると、知らぬ間に自分も嫌な気分になっていく。
これが共鳴のメカニズムです。
すごくシンプルな心理原則ですが、この仕組みが理解できると、あなたが大好きな人によい感情を感じさせてあげる方法がわかってきます。それは、あなたがたくさんよい感情を感じて、表現するということです。
「うれしい」「楽しい」「幸せ」「安心する」、そのような感情を感じた時、素直に表現するだけで、人は魅力的になっていくのです。
一方で、いつもよい感情を保ち続けることがむずかしいと感じることもあると思います。
なぜならば、人は恋をすると、「彼から愛されていないような感覚」になって不安になり、「自分のダメな部分にばかり目が向いて」自信を失ってしまうことがあるからです。
恋愛がうまくいっていない時、ほとんどのケースはそのようなネガティブな感情が共鳴して、お互いにすれ違っている状態だったりします。