長期的に見れば外野手転向もあり?

しかし、二刀流は身体への負担が大きく、ケガのリスクと常にとなり合わせでもある。

特に投手としては2018年と2023年に2度のトミー・ジョン手術を経験しており、速球とスプリットを多用する大谷の投球スタイルは肘への負担が大きく、再発のリスクも高い。

長期的に見ると二刀流のままいくのか、打者と投手のどちらかに専念するかは重要なテーマになるだろう。

現実的には投手としては短いキャリアで高いパフォーマンスを発揮していく形になっていくのがベストではないかと見ている。野手としては現状、指名打者としてプレーをしているが、外野手に挑戦するのもおもしろいと思う。

再びドジャースタジアムのマウンドに立つ日はいつになるのか
再びドジャースタジアムのマウンドに立つ日はいつになるのか

というのも、打撃技術だけでなく、アスリートとしてのセンスの高さを鑑みれば、守備タイトルの獲得だって夢ではないからだ。打撃タイトル、さらに外野手でゴールドグラブ賞を受賞したとなれば、文句なしの「世界最高の野球選手」になれる。

とはいえ、個人的な願望を言えば、やはりできるだけ長いシーズン、投打でタイトル獲得やトップクラスの成績を残し続けてもらいたい。

これも野球ファンのわがままと言えばそれまでだが、大谷なら叶えてくれるのではないかという期待がどこかにある。

文/ゴジキ