管理者の男は「近親者を好むメンバーを集めた」などと供述 

グループチャットのメンバー7人は、名古屋市や青森県などに住む、30代から50代の女児や養女を持つ父親などだった。互いに面識はなかったという。この中にはSNSで出会った女児に対して性的暴行を加え、その映像を共有していた者もいたという。被害にあった女児らは当時6歳から14歳だった。

「もともと愛知県警が昨年11月に7人のうちの1名を別件で逮捕し、押収品のスマホからグループチャットの存在が発覚し、今回の逮捕に至りました。

グループチャットは2023年末に結成され、管理者の男は『近親者を好むメンバーを集めた』などと供述しており、メンバーらは容疑を認めているようです。

しかしメンバーは総勢10人以上いたようで、その他のメンバーはまだ逮捕に至っていないようです」(社会部記者)

写真はイメージです(PhotoACより)
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父親や養父らは、どのように実の娘や養女に対して性的暴行を加えていたのか。

「『ママに言ったら、パパと一緒にいられなくなるよ。秘密にできる?』などと言い合意を取ろうとするメンバーもいたようです。そしてグループチャットでは、『4歳から手なずけた』などと、映像を撮るための方法などをひけらかす者もいたようです」
(前出)

メンバーらはSNSで知り合った管理者の許可を得て、入会し人数を増やしていった。これらのグループはどのように構成されるのか? かつて児童買春・児童ポルノ禁止法違反で逮捕歴があり、現在は小児性犯罪の治療に取り組んでいる50代男性Aさんに聞いた。

写真はイメージです(PhotoACより)
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「以前、私もインターネット上の匿名性の高いシステムを利用し、少女のポルノ画像を共有していたことがあります。私のかつての経験からお話しすると、写真や映像の共有サイトを通じて知り合った、共通の趣味を持つ者同士でグループを作り、その管理者あるいはメンバーが、同じ趣味を持つ、よりよい素材を共有できそうな者をリクルートして大きくなっていったものだと思います」

Aさんの知人にも、かつて実の娘に性的暴行を加え、不同意性交や児童買春・ポルノ禁止法違反で実刑を受けた人物がいるという。

「その知人は実の娘が4、5歳のときから手なずけて、自分の好みである6、7歳の頃に性的暴行を行なったようでした。出所後も『娘は嫌がっていなかった。合意があった』と言うのです。子どもはそもそも成長と発達の途上にあり、法的に有効な同意を表明できないのは明らかにもかかわらず、です。

子どもが小さければ小さいほど、被害を受けた事実を開示することが難しいので、今回のようにネットを介した共有などがなければ、そもそも明るみに出ない難しい問題だと思います」