「俳優としてはまだまだこれから」
ルーキーズに出演してから17年の月日が経ち、芸能生活も25年と中堅の域に達した。
「そもそもこんなに長く続くと思っていなくて、気づいたら25年経ってました。
『ROOKIES』では人気俳優と呼ばれたりもしたんですけど、俳優としてはまだまだこれから。新しい役柄にもたくさん挑戦してみたいと思ってます」
現在、川村は舞台を中心に俳優活動を続けており、最近では自身よりも若い世代の演技に驚くこともあるそうだ。
「今の子たちは演技が上手いなぁと思います。勘がいいというか。いろんなものを見たり触れたりしてるからかな。対応力も早い印象があって、当時の俺だったらやれてたかな?ってちょっと考えちゃうぐらい。
若い子たちの成長を見守るのが面白いし、楽しいです。言ってしまえばお父さん目線ですよ(笑)」
仕事だけでなくプライベートも充実しているそうで、休日はフットサルに勤しんでいるという。
「地元の仲いい奴らでフットサルチームを作って、近くの大会に出たりしてます。生き抜きみたいな感じで。よく『野球じゃないんですか?』って聞かれるけど、僕は元々サッカー少年だったんですよね。
小学2年生からずっとやってて、いまだにボールは蹴ってたいって思います。月に 2〜3 回くらいは仲間と集まってますよ」
優しげな表情から、現在の俳優活動とプライベートに楽しみや生きがいを見つけていることが伺える。今後の展望を聞くと、2つの挑戦したいことを教えてくれた
「海外の作品に出てみたいってのは、ずっと思ってることの1つですね。海外に行って現地の人たちと一緒に撮影してみたいです。そのためには、言語を勉強しなきゃいけないですけど。希望はアジア圏のどこかでやりたい。
あとは、映像なのか舞台なのかはわからないけど、いつか作品を作る側にもなれたらなって。なんとなくですけどね!」
過去・現在・未来の話をする彼はイキイキとしていて、終始笑顔だった。その姿に『ROOKIES」時代の桧山の雰囲気を感じ、新鮮なようでどこか懐かしい気持ちになる。今後どんな活躍を見せてくれるのか。
「夢にときめけ!明日にきらめけ!」彼の眼差しがそう語っているような気がした。
取材・文/桃沢もちこ