「このまま役者を続けるイメージが湧かなかった」

――引退から9年後の2022年4月に配信された「文春オンライン」の取材で、体重が40キロ増えて97キロになっていたことを明かしており、同年12月放送の『アウト×デラックス』でも、そのあまりの変貌ぶりが話題となりました。

五十嵐隼士(以下、同) 役者時代の57キロ(身長176センチ)からマックス106キロまで増えましたからね。もともと食べることが好きなうえに、芸能界を辞めて、見られる意識や緊張感がなくなったから、あっという間にわがままボディです。

文春の取材を受けたときは97キロでしたが、写真が掲載されると「別人だ」とか「35歳に見えない」とさんざんな言われようで。ムカついたんで、ダイエット魂に火がつきました。

『ウルトラマンメビウス』の主役、ヒビノ・ミライを演じていた当時の五十嵐さん
『ウルトラマンメビウス』の主役、ヒビノ・ミライを演じていた当時の五十嵐さん
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――たしかに、あの頃に比べればだいぶお痩せになった印象です。どのようなダイエットを?

食欲を抑える漢方を飲んだり、当時は浜松のバーの店長だったのでお店のオープン前にジムへ行って1、2時間汗を流したりという生活をしてたら、70キロまで落とすことに成功しました。

見た目が激変したから『アウト×デラックス』からオファーがきたのに、出演時はけっこう痩せてしまっていて、スタジオでいろいろ文句を言われましたね(笑)。

でも去年10月にバーをやめて、規則正しい生活をするなかで自炊にハマり、TikTokの料理動画を再現してたらそれがどれもおいしくてリバウンド。今は体感80キロくらいです。

ジムで汗を流す五十嵐さん
ジムで汗を流す五十嵐さん

――五十嵐さんは芸能界引退の理由を当時、「エンターテインメント以外の仕事にも興味が湧くようになった」としていました。実際のところは?

『ROOKIES』の後、次はどんな役が僕にできるんだろうと考えたときに、このまま役者としてやっていくイメージが湧かなかったんです。

それであの頃、よく遊びに行ってた六本木のバーを手伝うようになっていて、そこで出会った方から「しゃぶしゃぶのお店を開くから一緒にやろう」と誘われて。

当時は27歳。30代をどう生きていくかってときだったから、その誘いはすごく魅力的で芸能界引退を決断しました。