変化球のケークサレはとてつもない可能性を秘めていた 

和風の料理にもマッチするとは、さすが世界中を虜にする「オリジナルチキン」だが、公開されているアレンジレシピには、一見するとミスマッチに思えるものも存在する。

その一つが「オリジナルチキンのケークサレ」だ。

オリジナルチキンのケークサレ(ケンタッキーフライドチキン公式HPより)
オリジナルチキンのケークサレ(ケンタッキーフライドチキン公式HPより)

ケークサレはフランスの家庭料理で、肉や野菜などを混ぜた塩味のケーキを指す。ケンタッキーのアレンジレシピでは、ホットケーキミックスに「オリジナルチキン」と野菜を混ぜて焼き上げるのだが、その味は甘いのかしょっぱいのか? 食事なのかおやつ感覚なのか?

その謎を確かめるべく、ひとまずレシピに沿って食材を用意し、調理してみることに。

ケークサレ材料(8×18cmのパウンド型1台分)はこちら
・「オリジナルチキン」−2ピース
・玉ねぎ−1/2個
・赤パプリカ−1/3個
・ほうれん草(下茹でしたもの)−80g
・サラダ油−大さじ1/2
・卵−1個
・牛乳−120cc
・サラダ油−大さじ2
・塩−小さじ1/5
・こしょう−少々
・ホットケーキミックス−150g
・粉チーズ−大さじ3と1/3

まずは「オリジナルチキン」の骨を外して身をほぐし、各種野菜を3cmの長さにカット。まるでイタリア国旗のような赤白緑の3色は、この時点で食欲をそそられる。

カットした具材と使用分のホットケーキミックス(撮影/集英社オンライン)
カットした具材と使用分のホットケーキミックス(撮影/集英社オンライン)

下準備が終わったら、野菜をしんなりするまで炒め、皿やバットに移して粗熱を取る。冷ましているあいだは、ホットケーキミックスに牛乳、粉チーズ、卵などを混ぜ合わせていく。

粉っぽさがなくなったら、粗熱の取れた野菜と、主役の「オリジナルチキン」を加えてさらに混ぜ、クッキングシートを敷いた型に流し込む。

ここからさらに混ぜる(撮影/集英社オンライン)
ここからさらに混ぜる(撮影/集英社オンライン)

今回は手軽さ重視で使い捨ての型にしたが、シリコンや金属製のものでも問題ない。あとは180度に予熱したオーブンで45分ほど加熱し、火の通りが足りなければ数分ずつ足すといいだろう。

型に流し込む(撮影/集英社オンライン)
型に流し込む(撮影/集英社オンライン)

そして、待つことおよそ50分……。ケークサレが焼き上がった 。

こんがり焼き上がっている(撮影/集英社オンライン編集部
こんがり焼き上がっている(撮影/集英社オンライン編集部

こんがりと色づいた表面は見るからにおいしそうで、肉と野菜の香ばしい香りも漂ってくる。

粗熱が取れたら型から外し、食べやすいサイズにカットしたところ、中身は「オリジナルチキン」や野菜がぎっしり。見た目としては、キッシュやスパニッシュオムレツに近い。

見た目でも楽しめる鮮やかさ(撮影/集英社オンライン編集部)
見た目でも楽しめる鮮やかさ(撮影/集英社オンライン編集部)

いざ実食すると、「鶏ごぼうおこわ」ほど「オリジナルチキン」のスパイシーさは感じないが、野菜とのバランスが絶妙だ。チキンの塩気と野菜の甘さは、クリームシチューをイメージするとわかりやすく、ケーキではなく“おかず”と呼ぶにふさわしいだろう。

ホットケーキミックスを使った生地部分も、ほのかに甘く優しい食感で、中はしっとり。一方、外側は香ばしくカリッと焼き上がっているため、食感の違いが面白い仕上がりになっている。

お皿に乗せるとまるでレストランで出てくるメニューのよう(撮影/集英社オンライン)
お皿に乗せるとまるでレストランで出てくるメニューのよう(撮影/集英社オンライン)

また、チーズやチキンの風味があるため、赤ワインなどの酒にも合いそうな雰囲気を感じた。さらにアレンジするなら、刻んだチーズやコンソメで味にインパクトを出したり、マッシュルームやじゃがいもを入れ、より食べ応えを出すのがおすすめだ。

100円ショップの袋で小分けにしてみた(撮影/集英社オンライン)
100円ショップの袋で小分けにしてみた(撮影/集英社オンライン)
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今回のケークサレだが、100円ショップの袋で小分けにすれば、プチギフトのようにもなる。ホワイトデーのお返しなどに用いれば、他の人と差別化できて喜ばれるかもしれない。

そのまま食べてもおいしいが、アレンジも自由自在な「オリジナルチキン」。毎月28日はにわとりにかけた「とりの日」でパックがお得に買えるため、月末はアレンジレシピに挑んでみては?

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班