蓋を開けると驚きの変化…いざ実食

第一印象だが、「オリジナルチキン」の皮がふやけている程度で、炊く前とさほど変わりはない。しかし、その後にレシピ通りチキンから骨を外すと、ホロホロになった身は簡単にほぐれていき、明らかに肉質が軟らかくなっていた。

かなり熱いのでほぐす際は食品用の手袋が必須(撮影/集英社オンライン編集部)
かなり熱いのでほぐす際は食品用の手袋が必須(撮影/集英社オンライン編集部)

骨を外したらしゃもじで混ぜ込み、おにぎりにしたら完成。ひと口食べてみると……。

完成したアレンジレシピ(撮影/集英社オンライン編集部)
完成したアレンジレシピ(撮影/集英社オンライン編集部)

まず感じるのは、「オリジナルチキン」特有の、衣についたスパイシーな香りだ。ここにきんぴらやしょうゆの“和”のテイストが違和感なく混ざり合い、これまでに味わったことのないジャンルの味になっている。

ごぼうとにんじんはコリコリとした食感がアクセントになり、小さく切ったことで溶け出した餅も、米をもち米のように変身させている。

チキンのジューシーさも健在のため、ひと口でさまざまな食感が楽しめる、他の炊き込みご飯とはひと味もふた味も違う逸品だ。

もちろん、おにぎりにせず茶碗で食べても、そのおいしさは変わらない。味が濃いめなので、合わせる汁物は味噌汁よりお吸い物のほうがいいかもしれない。鶏ガラや白だしをかけて出汁茶漬けにすれば、もはや料亭のシメになるだろう。

茶碗によそって吸い物と合わせても◎(撮影/集英社オンライン)
茶碗によそって吸い物と合わせても◎(撮影/集英社オンライン)