LUNA SEAリスペクトを公言するミュージシャンたち

「2ndアルバム『IMAGE』を聴いてもLUNA SEA、5thアルバム『STYLE』を聴いてもLUNA SEA、終幕前の7thアルバム『LUNACY』を聴いてもLUNA SEA、そして、一番新しい10thアルバム『CROSS』を聴いてもLUNA SEAなんです。

どんなに荒々しい時期でも、落ち着いている時期でも総じて“美しい”と感じさせる世界観を持つのは、後にも先にもLUNA SEAにしかない魅力だと思います」

実際にLUNA SEAへの憧れを口にするバンドマンは少なくない。若手のV系バンドマンはもちろんのこと、『9mm Parabellum Bullet』の菅原卓郎、『凛として時雨』のピエール中野、『ROTTENGRAFFTY』のNOBUYA、元『[Alexandros]』の庄村聡泰など、一見するとジャンルが違うようにも感じるアーティストたちから、自身の音楽のルーツとしてその名前がしばしばあがる。

ただ売れ線の音楽を目指すのではなく、革新的な挑戦を続けてきたからこそ、バンド音楽を愛する同業者にも強く刺さったのだろう。

都内の駅がLUNA SEA一色に(撮影/集英社オンライン編集部)
都内の駅がLUNA SEA一色に(撮影/集英社オンライン編集部)

幼いころからクラシックを学び、今では映画音楽も手掛けるなどあらゆる音楽に精通しているSUGIZO。ロック一筋で、今でも若手バンドマンの頼れる兄貴としてロックシーンを支え続けているJ。

ミステリアスな雰囲気を持ち、“これぞLUNA SEAの世界観”というようなバンドの核となる曲をいくつも作り出してきたINORAN。日本一のドラマーとの呼び声も高い真矢。そして、これらの強烈な魅力に負けない最強の個性と強靭な歌唱力を誇るRYUICHI。

彼らはぶつかり合うことも多かったが、今は5人がお互いをリスペクトしあい、最高の状態でステージに立っている。

バンドにとって特別な場所である東京ドームでこの5人が生で見られるのは、10代の若いファンからすると初めてのことだ。TAKUYAさんはドームライブへの想いを語る。

「僕にとって東京ドームでのLUNA SEAは、ずっと待ち望んではいたものの、観ることができないだろうと思っていた夢のライブ。映像化されている公演を何回も何回も観ては、もっと早く生まれていれば……と思うほど、“東京ドーム”というステージでのLUNA SEAに強い憧れがありました」