生理的な嫌悪感を覚えるまでには至らなかった
「大学に入ってすぐ、塾講師のバイトをしてました。でも時間のわりに給料が合わないって思ってたんです。それでワリのいいバイトをネットで探したら、ガールズバーがあって面接に行きました。そうしたら『ガールズバーじゃなく、こっちがある』ってピンサロでの仕事を切り出されて、断りきれなくて……」
うす暗い店内にボックス席が並び、コスプレで客を迎えると、やがて全裸になって全身を触られながら、最終的には口を使って客を射精させるという仕事。彼女はそこで8か月ほど働いたという。
「もともとそこまで三次元の男の人に興味がなかったので、機械的にこなしてました。さすがに最初は口でやって、こんな感じなんだって複雑な気持ちで一晩中考えたりもしたんですけど、自分のカラダを触られるのはそこまで嫌じゃなかったし、給料が他のバイトより良かったんで続けてました」
恋愛感情を伴う生身の男性との関係にこだわりがなかったからこそ、流れ作業のように仕事をこなせたのかもしれない。その仕事は、5、6時間の勤務で1日2万円にはなった。