GeoGuessrに終わりはない

――いままで、GeoGuessrに注いだ時間は?

かれこれ、累計1000時間以上は遊んでいると思います。日本のプレイ人口ってまだまだ少ないんです。もっとたくさんの人に魅力を知ってもらいたくて、現在はGeoGuessr 公認プレイヤーとして日々活動を行っています。2023年や2024年のGeoGuessrワールドカップでは実況解説も務めました。

――そんなワールドカップが

冒頭でも説明したピンポイントで地点を当てるルールで、1対1でその精度を競います。上位勢ともなると誤差数十メートル以内をばんばん当てていくからすごいです。地球って広いんで、地図上ではわずかなズレでも、実際には数百キロ離れていることもあります。そこをピンポイントで当てていく様子はゲームを知らない人でも楽しめると思うので、ぜひ見てみてください。

ワールドカップに出場する猛者たちは1分という短い時間で、地球上から自身がいる場所を誤差数十メートルの精度で特定していく。たった1メートルの差が勝敗を分けることもある。彼らなら、地球上のどこに放り出されても難なく帰って来られるのかもしれない。

GeoGuessrって、終わりがないのも面白いポイントなんです。ロケーションの数だけ問題はありますからね。やたらトランポリンが街中にあったり、ときには一面岩山が広がる地域にぽつんと家が建っていたりして、「こんなところに人が住んでいるんだ!」という発見もあります。

そもそも世界は毎日、姿を変えていきます。建物ができたり、逆になくなったり。天気も毎日違いますよね。Googleストリートビューが更新されるたびに、GeoGuessrの問題も変わっていきます。今、ある場所の風景を完璧に覚えても、次、出題されるときは全然違う景色になっている可能性があります。

GeoGuessrの奥深さはまさに無限大です。競技として挑んでもいいですし、のんびり景色を楽しむこともできる。様々な遊び方ができるので、少しでも興味を持っていただけたらうれしいです。

取材・文・撮影/笠木渉太