「女王になりたい」とSM関連グッズを購入、父親を練習台に…

「キングムー」で出会ったAさんと意気投合し、誘われるままカラオケ、ホテルに同行し、性行為に及んだが、Aさんが避妊をしなかったため、それを指摘したところ、ごまかされた。瑠奈被告は修被告に医療機関に連れていってもらい、アフターピルを処方してもらったが、強い怒りを覚えた。そして瑠奈被告は修被告とともにすすきのでAさんを「捜索」し、6月中旬に「発見」すると、7月1日に会う約束を取り付けたという。
しかも、その目的は会ってSMプレイをすることで、以前から「女王になりたい」とSM関連グッズを購入し、修被告を練習台に見立ててAさんとのプレイを楽しみにしていたというのだ。

現場となったホテルの部屋(当時のホテルHPより)
現場となったホテルの部屋(当時のホテルHPより)

事件当時、瑠奈被告の祖父は「瑠奈は結婚もしたことないし、男大っ嫌いなんさ。私が知る限り男に対して家族以外に気を許してるのを見たことないからな。そういう特殊な性格を持った子なんだ。そうだよ、瑠奈はレイプされてるんだよ、あの男に。女装で女の格好してたから瑠奈は女だと思ってたの。それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、入った途端に相手は男になったわけさ」「レイプされた後もAさんにしつこく付きまとわれていたようだ」と証言していたが、実際は避妊をめぐってのトラブルはあったものの、瑠奈被告は自ら再会を求めてAさんを探していたと思われる。

祖父にあらためて取材を申し込むと「ノーコメント」と言いながら、こう答えた。

「裁判のことは新聞で見ただけです。心配したってしょうがないです。前にも言いましたが、すべては裁判が終わって判決が出てからのことで、私は親だからそのときフォローできることはやらなければと思っています」

瑠奈被告に多重人格の気があり、父親を「ドライバーさん」、母親を「彼女」と呼んでいたことについては「新聞で初めて見たけど、私が接していた限りでは瑠奈がそういう呼び方をしているのは一切聞いたことないです。普通にお母さんお父さんって言ってた」と言葉少なだった。
 

浩子被告が描いたイラスト(SNSより)
浩子被告が描いたイラスト(SNSより)
すべての画像を見る

浩子被告の初公判では、検察側は「瑠奈被告は中学時代から人体に興味を持ち、事件前には『目玉入りカクテル』というメニューがある怪談バーに通っていた」などの性癖や、家のなかで圧倒的な立場だった瑠奈被告が浩子被告に「私は奴隷です」という契約書を書かせ、リビングに飾らせていたことも明らかにした。

本人の公判を待つまでもなく、シリアルキラーぶりが暴かれつつある瑠奈被告。事件の闇はあまりにも深い。

※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。


メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(Twitter)
@shuon_news 

取材・文 集英社オンラインニュース班