2025年の日本経済はどうなってしまうのか
近年の日本の貧困化によって、日本人が海外旅行に行けなくなってしまうことのほか、輸入品の物価が高くて買えなくなり、エネルギーや食糧品の物価高による、対策が難しいインフレに悩まされるようにもなる。
そうすることで、国内の景気は悪いのに、物価だけは上がってしまうというケースが起きている。このままいってしまうと、2025年はどうなるのだろうか。
「名目値こそは2~3%成長していますが、実質ではゼロ成長に戻ってしまう危険性を感じます。民間投資も伸びず、政府支出も緊縮財政で、円安による頼みの輸出(インバウンド)も、思ったより伸びていない状況にあります。個人消費は所得税を4万円減税したことにより、7月~9月期は前年同期比でプラスですが、この所得税減税の効果がなくなると、またマイナスに落ち込む危険性も孕んでいます。
賃金の方は名目値こそ上がってきていますが、実質値はプラスとマイナスを行ったり来たりしている状況なので、とても実質賃金までもが順調に上がり始めるとは言い難いです。2025年は名目2%成長、インフレ率2%、実質0%前後が妥当な経済成長率の予測と私は見ます。
あとは、もう政治の動向に懸かっている部分も大きく、総選挙後に何かと話題の“所得の壁”が引き上がった分だけ、多少なりとも個人消費は増えるでしょうし、より大きな経済効果を出したいのであれば、やはり消費税減税が一番効果的です」
今後のさらなる物価上昇に各家庭が耐えられるかどうか。2025年が来るのが少し怖く感じてしまう。
取材・文/集英社オンライン編集部