発見が遅れる女性のADHD
これまで、ADHDは男性に多いといわれていましたが、最近では女性のADHDも多いといわれています。
ADHDはその特性の現れ方から「不注意優位型」、「多動性・衝動性優位型」、「混合型」(不注意も多動性も目立つ)の3タイプに分けて考えることがあります。
女性は、この中では「不注意優位型」が多いといわれ、とくに成人期以降に問題になることが多いようです。
幼少期や学童期のADHDの男子は、他の子にちょっかいを出したり、授業中に席を立ったりするなど、分かりやすいADHDの特性(多動性・衝動性優位型や混合型)が出ていることが多いため、周囲に気づかれやすいです。
一方、女性のADHDに多いとされる不注意優位型は、あまりにも忘れ物や失くし物が目立つケースでなければ、学童期に多少ケアレスミスや忘れ物が多くても、周囲がフォローしていると気づかれにくいのです。
ADHDの特性は、年齢によって変わりますが、不注意の特性は成人期まで持続するといわれています。
特に女性の場合は、多動性や衝動性が強く現れにくいため、不注意の特性が目立ちます。