「高齢でできた息子さんだったから、ご両親はとても可愛いがっていた」
男は2004年9月、岡山県津山市の小学3年の女児(当時9歳)を刺殺したなどとして2018年に岡山県警が逮捕、一審二審とも無期懲役判決を言い渡し、昨年9月に最高裁が上告を棄却、判決が確定した。
「男は幼い女の子を殴りつけたり、ナイフで襲ったりするなど同様の事件を2000年ごろから繰り返していた札付きの鬼畜です。
長期間未解決だった津山市の事件で逮捕にこぎつけたときも、2015年に起こした女子中学生殺害未遂事件で懲役10年の判決が確定し、大阪刑務所で受刑中でした。
実は男の両親は兵庫県警の警察官で、父親は強行犯担当の刑事として活躍、引退後は叙勲を受けたほどの人物でした。
男はもともと両親と共に加古川市内で暮らしており、犯行場所は兵庫県西部に集中していた。そのため岡山県警の捜査も時間がかかり、兵庫県警に協力依頼したところ手口などから男の存在が浮上した。
今回の鵜瀬さんの事件や前年のたつの市の事件についても、両県警は男の関与について調べを進めていたのです」(捜査関係者)
この男の同級生の保護者は2018年当時の取材にこう答えていた。
「学校ではおとなしくて隅っこの方にいるタイプで、水泳部に入っていたと聞いています。高齢でできた息子さんだったからご両親はとても可愛いがっていたみたいだけど。
お父さんもお母さんも元警察官で70~80代のご高齢だと思う。今はお父さんは週1デイサービスに行っていて、奥さんはよく畑いじりをしていますね。
本人が小学生くらいの時にはよくお母さんが手をひいて近くのハイキングコースを歩いていたし、会えば普通に挨拶する子でした。だから近所で変な子とかそういう噂がたったという事はなかったんですよ」
男が数人の少女に暴行や強制わいせつ事件を起こし、保護観察つきの執行猶予判決を受けたのは2000年のことだ。保護者はこう続けた。
「だから最初の事件で(被害者が)小さい子にというのを聞いてびっくりした。自宅に救急車が来るような騒ぎが何度かあったみたいですが……。その後中学生を刺した事件ですから……。
家庭が厳しかったんだなんて言われてますけど、それはどうかと私は思います。中学生を刺す事件を起こす前のことですが、畑に色々植えていたお母さんは『息子が何でも食べてくれるんですよ』と嬉しそうにしていました。家族仲が悪いような話は聞いたことないし、一回り離れた年のお姉さんもだいぶ前に結婚して出て行ってますから。
中学校時代いじめられていたみたいな報道もありましたけど、私は逆の話を聞きましたよ。同級生に障害のある子がいて、その子をいじめていたとその子の母親から聞きましたからね。弱いからいじめたのか、自分がいじめられてたからか、まあ、理由はよくわかりませんが」