「ホスト以外にやりたいと思ったことがない」

――事件を起こした後にもかかわらず、なぜまたホストを続けようと思ったのですか。

事件を起こしたのは僕の弱さからでした。その罪は許されるものではないしその過去は消せませんが、それでも僕は生き続けなければいけない。生き続けるにあたりホスト以外の道を見つけられなかったし、なによりホストをやり続けたかったからです。

――なぜ兵庫県の進学校出身で早稲田大学を卒業したのに、ホストの道を選んだんですか。

ホスト以外にやりたいと思ったことがなかったからです。女性への暴行罪で捕まった僕が言っても何の説得力もないかもしれませんが、ホストのイメージを一日でも早く良いものに変えたいし、ホスト=悪質というイメージを払拭したい。「ホスト業界を笑いで変える」という夢を持っているからです。

早大卒という異色の経歴を持つ
早大卒という異色の経歴を持つ

――彼女への未練はもう断ち切れたのでしょうか。

別れてすぐは、「なかった」と言えば嘘になりますが、今では憑き物が落ちたように未練はないです。もちろん当時支えてくれたことへの感謝は今もありますし、彼女には今もこれからも幸せでいてほしいと願ってはいます。

後編では幼少期からオタク気質で「へんこ(変な子供)」と言われ続け容姿コンプレックスもあった南条に、今のこの強烈ビジュアルに変わるまでの話を聞いた。

取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班