昼寝中に別室に連れ出しての犯行か
山城容疑者は今年8月16日午後、墨田区内の私立認可保育園で男児に性的暴行を加えた疑いで逮捕された。「昼寝」の時間に寝ている児童や他の保育士に気づかれないよう、この男児を別室に連れ出して犯行に及んだとみられる。
帰宅後に男児が被害を訴え、両親が警視庁に相談したことから事件が発覚した。警視庁は山城容疑者の認否を明らかにせず、余罪などを追及している。
山城容疑者は2019年から同園に保育士として勤務していた。
墨田区では長田被告の事件を受け、再発防止検討委員会を立ち上げ、聞き取りなどをもとに園内の死角を排除したり防犯カメラを設置したりするなど保育環境改善のための提言を4月に提出したばかりだった。
新たな容疑者による今回の事件発覚について、区の担当者はこう苦悩をにじませた。
「現状まだ調査中で、われわれも逮捕されたということしか報告を受けていませんので、それ以上のことはお答えができません。墨田区でなぜ同様の事件が多いのかについては、結果的に墨田区で起こってしまったとしか申すことができません」
長田被告の事件同様、昼寝の時間帯に犯行が行われたことについては、「一般論」としたうえでこう答えた。
「園児の昼寝の最中に保育士たちは交代で昼食をとるなど休憩を取ります。子供を見る保育士の人数が減るタイミングでもあるので、事件が起きやすいのだと思います」