業界団体やスーパー銭湯の見解は…
このことについて公益社団法人日本サウナ・スパ協会に話を聞いた。
――政府の指針に則し、6歳までの子どもが異性と混じり入浴して問題が起きたことはあるか。
「問題があったかは協会に情報は上がって来ていません。個々のお店の方が知っているのではないでしょうか」
――銭湯と違いスーパー銭湯は娯楽だから、6歳くらいの異性の子どもを入浴させるのは我慢すべきとの意見はどう感じるか。
「政府の指針で決まっていることなので…こちらからはなんとも言えないですね。とても難しい部分だと思います。中にはお母さんと一緒に入る方がお子さんとしても安心という場合もありますし…どうした方が良いというようなことは一概には言えませんね」
――政府の指針の混浴制限7歳以上は適切か、あるいは引き下げるべきか。
「6歳、7歳でも確かに発達の早い子もいると思いますが、中には一人で大人のいる男風呂に入っていくことを不安に思うお子さんもいると思いますので…」
また、都内某所にあるスーパー銭湯に上記と同じ質問をしたところ、
「会社規定により7歳以上または120cm以上のお子さんは、異性のお風呂への入浴をお断りしています。これまでに、それ以下のお子さんの異性のお風呂への入浴で問題になったことはありません。
スーパー銭湯は娯楽だから我慢すべきか、政府の指針の混浴制限年齢が正しいかどうかも、当店は会社規定に従っているのみです」
との回答だった。
6歳頃までの男児の混浴を不快に思う女性は、一定数いる。一方でやむを得ない事情がある母親もいる。
では、シングルファザーで女児を子に持つ親の場合だったらどうなるだろう。…これまでも議論されてきた大衆浴場でのルールやマナー、入浴制限。裸のコミュニケーション文化にどこまでルールを設けるべきだろうか。
取材・文/集英社オンラインニュース編集部