パーティーでは20代から50代の男女15人が…
多くの若者が集まることもあり近所でも“噂”は広がっていた。ビルの近隣の飲食店のオーナーはこう語る。
「あのビルの3階は階段を上がらなければいけない不便さから、長いこと空いてたんですよ。最初はハプニングバーだなんて知らなかった。
でも店の利用者さんが途中で抜け出してウチに飲みにきてくれて、そのお客さんから聞きました。男性3人で飲みにきて店に再び戻る方や、ここで男女複数名で飲んだ後に意気投合して行く方も。
若い男女が多くて、『へー、こんな若い子もああいう店で遊ぶんだ』って思ったものです」
さらに「ノクターン」では、通常営業以外に「部屋貸し」もしていたという。いったいどんな人が貸りて、どう利用していたのか。常連の30代男性が証言した。
「だいたい週に1回くらいは“部屋貸し”の日があって、その日は“そういうこと”が好きな男女が会費制で集う、乱交パーティーが行なわれていました。
どの会も純粋な趣味の集いで雇われ女性はいないので営利目的ではなかったと思います。パーティーは20代から50代の男女15人から30人規模で、男女は半々から男性が少し多いくらいの会などいろいろでした。
パーティー以外にも、本当にただの飲み会のときもありましたし、裏垢男女たちが性の技術を高めるための講習会をやるなどいろいろな会が行なわれていましたね。
僕もこの店で近々ある催しを開催する予定があったので、困りましたよ。これからその中止のお知らせをしなければなりません」
逮捕された店長は「ハプニングバーが好きだった」「捕まる覚悟はあった」などと供述している。前出の常連の30代男性はこうも話す。
「実は夏頃から店の前を警察がウロウロして、中の様子を探っているだとか、近いうち摘発されるかもねという噂はありました。
だから僕も警戒してなるべく通常営業日は行かないようにしていたんです。オープンしてわずか半年、おそらくハプバーの摘発の中でも最速なんじゃないでしょうか」
2022年5月に、当時都内最大級といわれた渋谷のハプニングバー「眠れる森の美女」が摘発され、2023年10月には東新宿の「九二五九」、さらに2024年5月 には愛知県名古屋市の「ワープ」などが摘発された。
消えては生まれ、生まれては消えを繰り返すこの業界。変態と警察の“いたちごっこ”は続く。
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取材・文/河合桃子
集英社オンライン編集部ニュース班