年が離れていても女性アイドルの話で盛り上がり

男性への好意があることをほのめかし、お金をだまし取るマニュアルを販売した詐欺ほう助の疑いと、自身も「借金を払わなければ風俗店に体を売らないといけない」などと話し、男性2人から約1億5000万円を詐取した罪で「頂き女子りりちゃん」こと、渡辺真衣被告が逮捕・再逮捕されたのは今年8月。

渡辺被告はその金をホストに貢いでおり、10月、渡辺被告の担当ホストと勤務するホストクラブの責任者の男性ふたりも詐取したお金と知ったうえで受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕された。

昨今、悪質ホストにハマって身を滅ぼす若い女性が急増しているが、上記の事件のようにホス狂にハマる中高年の存在はあまりフィーチャーされない。そんななか、集英社オンラインに情報提供してくれたのは、自身が“ホス狂”狂いだった46歳の男性会社員、佐藤さん(仮名)だ。

“ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン)
“ホス狂”狂いとして自身の体験を話してくれた佐藤さん(撮影/集英社オンライン)
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佐藤さんは、子どもの教育方針の違いから妻と5年前に離婚。現在は都内でひとり暮らしをしているが、元妻についていった子どもにも定期的に面会でき、仕事ではスマホ関連の商品開発における重要な役目を任されるなど、多忙でありながら充実した日々を過ごしていた。

「それでもふと寂しさを感じたことから昨年10月にマッチングアプリに登録したのです。そこで出会ったのが大学で児童福祉を学んでいるというアイコでした」

アイコの年齢は当時23歳。佐藤さんとは20歳以上の年齢差がありながらも、ともに応援している女性アイドルグループの話で盛り上がるなど、食事やお茶で楽しい時間をすごしていた。

「下心がなかったといったら噓になりますが、趣味も合うし、ボランティア活動に熱心に参加したり、先生になる夢を持つ彼女にしだいに惹かれていきました」