アイドル好き、潔癖性、ニオイにも敏感だった
また、♯1でも報じたが「クロコダイル」には90年代頃から登場し始めた“黒ギャル”たちも通っており、当時黒ギャルだった女性客は「山本店長を兄のように慕っていた」と取材で語っていた。Aさんは山本容疑者からこんな話も聞いたという。
「山本店長が性的に好んでいた女性は、体がパンパンに張った高校生~20代前半の若い女性で、お気に入りの女性にはブルセラ売買交渉(下着を売ってもらうこと)をしてたそうです。かなり自慢げでしたが、その下着を店のロッカーに隠し持っていたところ、店番をしていた奥さんに見つかり『一年以上、口を聞いてもらえなかった』と笑いながら話してました」
山本容疑者は昭和のアイドルも大好きで、店内にはいろんなアイドルの写真などが貼られており、あるときはAさんにこんな話を打ち明けてきたという。
「まだ山本店長が若かった頃、当時18歳でデビューして今もタレントとして活動しているあるアイドルの大ファンで、イベント会場に巧妙に忍び込む計画を立て、そこでも“覗き”に成功したと言っていました。こっちはドン引きして、この人ヤバいなと思いました」
また、逮捕直前まで店に通い、山本容疑者のことをよく知る男性Bさんにも話を聞くことができた。
「山本さんは基本的に低姿勢なんですが、細かいことを気にする妙な潔癖性タイプだった。例えば初回客が申し込み用紙に書く文字が乱筆だったりすると、『見てよ、この文字、汚くて失礼だ』と罵ったり、ニオイにも敏感で『あいつ臭かったな』とその方が店を出た途端に消臭剤を丸ごと一本ふりまいたりしてました。あと、店前に違法駐輪した人や、それとは別の酔っ払いと店先で喧嘩してたことも何回かありましたね。その逆恨みか、店の看板を壊されたこともあったみたいです」
100人あまりもの客の盗撮をしていたという山本容疑者。被害の全容が明らかになるには、まだ時間がかかりそうだ。
※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかXまで情報をお寄せください。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com
X
@shuon_news
取材・文/河合桃子
集英社オンライン編集部ニュース班