人気ホラー作家が「クレヨンしんちゃん」の世界へ

「変な家族だゾ」の脚本を担当するのは、ホラー作家兼YouTuberの雨穴さん。今回のエピソードではなんと、本人がアニメの世界に登場して声優にも挑戦する。

「変な家族だゾ」©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK
「変な家族だゾ」©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK
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雨穴さんは出演・執筆にあたって、〈このたび、恐れ多くも『クレヨンしんちゃん』の世界にお邪魔させていただきました。お子様にも、コアなしんちゃんファンにも、大人になってだんだんアニメを見なくなった方にも…そしてもちろん「雨穴…誰それ…?」という方にも楽しんでもらえるようなおはなしを目指して作りました。少し怖いおはなしなので、小さなお子様はちょっとだけ気をつけてご覧ください!!〉とコメントを発表。

ホラー作家の雨穴さんの書き下ろしとなれば、確かに小さな子どもたちにはトラウマ級の恐怖を与えてしまうかもしれないが、クレヨンしんちゃんのホラー回は今までも視聴者に強烈な恐怖を与え、大人からも恐れられている。

その中でも特に有名なエピソードが、「知らない誰かがいるゾ」。簡単に概要を説明すると、いつものように幼稚園で遊んでいるしんのすけ、風間くん、マサオくん、ネネちゃん、ボーちゃんの5人の中に、知らない誰かが紛れ込んでいるというストーリー。

かくれんぼをしても、リアルおままごとをしても、なぜか一人余ってしまう。しかし5人はその原因がわからず、知らない少年が紛れ込んでいることに誰も気づかないのだ。

そんな中、組長……もとい、園長先生がカキ氷を振舞ってくれるとのことで、“5人”は園長先生の家へ。しかしここでも、人数分出したはずのカキ氷が一つ足りない。園長先生はここで、座敷わらしの言い伝えを話す。だが一方で、しんのすけたちが通うふたば幼稚園は、座敷わらしが出るほど古い建物でもないとも指摘した。

こうして、座敷わらし説が覆されたのも束の間、園長先生はしんのすけたちが走り去っていく中に、知らない少年の影を目撃する……。