「フリーとしての需要は高い」
丸山氏は、「彼女がバレーボールを観に行ったこと自体は悪いことだとは思いません。SNSでも『療養期間はバレーの試合を病室やベッドの上で見ていた』としつつ『オリンピックに行くなんて選択肢は1ヶ月前まで全くなかった』と述べています。それでも諦めきれず、回復しつつあるなかで復帰後の仕事勘を戻すために行ったのでしょう。
おそらく自費でしょうし、そもそも事前に会社に報告していたのだから全く悪いことじゃない。でもそれならばフジテレビの公式SNSなどで、パリに行くことを事前にアナウンスすべきだったなと。会社側がそういう手はずを整えてくれてもよかったのではないかと思います」と指摘した。
さらに「真面目な性格の渡邊アナなだけに、パリ五輪観戦に寄せた彼女のSNSへの誹謗中傷コメントなどに彼女自身が今どんな思いか心配です」と語る。
また、療養に入る前の彼女の仕事量が「相当ハードなものだったのではないか」とも。
「入社1年目の秋改編で女性アナウンサーとしては同番組初となる『もしもツアーズ』4代目ツアーガイドに抜擢されて話題になりました。それと同時期に『めざましテレビ』のリポーターやキャスターにも就任。『めざまし』のために午前2時に起床する生活をしながら『ワイドナショー』のアシスタント、『ポカポカ』の司会進行なども担当し、若手アナとしては順調な一方、相当ハードな仕事量をこなしていたと思います」
また、渡邊アナの新人時代は久慈暁子アナや井上清華アナ、藤本万梨乃アナなどエース級の逸材が多かったなか、その先輩アナにも負けず次期エース候補としてのポジションを獲得した存在だった。
今回の渡邊アナの退社により、フリーアナウンサーとしての転身の可能性について、丸山氏によれば「需要は高い」という。
「ルックスや経験値、知名度を考えると女子アナが数多く所属する事務所、セント・フォースなどは欲しがるのでは。大学時代にタレント活動をおこなっていた際に所属していた生島企画室などの可能性もあると思います。闘病経験の経験もあるので、アナウンス業に限らず医療が絡んだ仕事の需要もあるでしょう」
さらに「アナウンサーとは違うこんな道に進む可能性も」と続ける。
「元テレ東の福田典子さん、元テレ朝の大木優紀さん、あるいは元NHKの近江友里恵さんのような、企業への転職という可能性もあります。渡邊アナは子どもの頃の夢は建築家だったと語っているので、そういった関係の会社など。過去にインタビューで『男性に頼る人生を送りたくない』と話していたこともあるので、また何らかの仕事でバリバリと働くのではないでしょうか」
フジテレビ関係者によると「退社の話は数か月前から出ており、双方が納得する円満退社だった」と語る。SNSでは「また笑顔見たい」など、好意的なエールが多数送られている。渡邊アナの今後の活躍に期待したい。
取材・文/河合桃子 集英社オンラインニュース班