合同ハイキングに冬のソナタ
【恋愛・結婚】
団塊の世代での大きな変化は、恋愛結婚の比率が見合い結婚を追い抜いたことだ。恋愛結婚といっても、実態は、会社の上司が自分の妹を紹介するなど見合い結婚に近い形も多かったが、数字上は恋愛結婚が優勢となった初の世代となった。
その他、男女の出会いの場となったのが合同ハイキングだ。一緒に山登りをしたり、ハイキングをしたりしながら親交を深める。さらに結婚後、大都市を中心に専業主婦が目立ってきたのもこの世代である。
かつては貧しい状態が続き、夫婦共働きでないと家計を支えられなかった。団塊の世代では給料が伸び、男性は仕事、女性は家事に専念するという分業制が、良くも悪くも確立され、初めて専業主婦文化も形成された。
2003年(54歳〜56歳)に韓国ドラマ『冬のソナタ』が人気絶頂となり、第1次韓流ブームを起こすが、ファンの中心は、実は団塊の世代の専業主婦。今に通ずる韓流ブームの先駆者となっている。これも固まりであり、「新しいもの好き」であるが故に、ブームを起こす力があることを物語る事例だ。
ただ、弊害も少なくない。そうした分業の固定化や、主婦として時間があるあまり、子供に過干渉する〝毒親〞になったり、姑になると今度は嫁に口を出し過ぎるようになったりするなど、家庭内の火種として問題化することになる。
団塊の世代のキーワード
競争意識、エネルギッシュ、北野武(ビートたけし)、封建性と革新性、ザ・ビートルズ、マクドナルド、テレビっ子世代、まんが雑誌、インベーダーゲーム、恋愛結婚、合同ハイキング、専業主婦
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