カントリーマアムは実は小さくなっていなかった!? 

「2014年以降は1枚当たりの規格変更は行っておりません。1992年の大袋タイプの発売時、1枚当たり11.5gだったのが、1996年に10.5gに規格変更。2014年に10.0gに規格変更をしたのみです。しかしながら、昔は機械の精度が今ほど高くなく、規格重量以上の商品が生産されていたのも事実です。

現在は、生産設備の更新などにより生産時の重量の誤差が減り、より精度の高い生産が可能になりました。

これらの規格重量の推移はあくまでも大袋タイプの『カントリーマアム(バニラ&ココア)』のものとなっており、今回、内容量の変更がある『カントリーマアム(贅沢バニラ/贅沢チョコ)』等ほかの商品については異なります」(不二家担当者)

なんと、1922年の大袋タイプの発売から今にいたるまで、1枚当たりの重量はほとんど変更されていなかった。毎年少しずつ小さくなっているというのは、都市伝説のようなウワサであり、ただの錯覚であるようだ。

自分自身が成長して大きくなったせいで、相対的にカントリーマアムが小さくなったと感じてしまうのだろうか。

カントリーマアムの成分表
カントリーマアムの成分表

「今後に関しても、現段階では規格変更の予定はございません。ただ、「カントリーマアム(贅沢バニラ/贅沢チョコ)」含め、季節限定商品や企業限定商品、大判サイズのカントリーマアムなど、「カントリーマアム」と言ってもさまざまな種類があり、商品企画により重量や内容量が異なるものがございます」

ちなみに、「バニラ&ココア」の大袋に入っている枚数は、1992年は28枚、1996年は30枚、2007年は28枚、2008年は24枚、2009年は26枚となり、その後、2枚程度の増減を繰り返し、2013年は22 枚、2014年は20枚、2022年7月から19枚、2023年11月~2024年3月までは 1枚増量の20枚、そして2024年4月からは現在の18枚となっている。

ハッキリと“カントリーマアムは小さくなっている説”を不二家に否定されたが、一応念のため、こちらでも実際に商品の重さを測ってみることにした。近所のスーパーで売っていた「カントリーマアム(バニラ&ココア)」の18枚入り袋を購入。お値段は298円(税別)。一枚当たり、16.5円だ。