令和すぎるレゲエ校歌を歌う高校球児たち
SNSで話題になっているのは、和歌山県日高郡日高川町にある私立高校、和歌山南陵高等学校の校歌だ。高校球児たちがグラウンドに礼儀よくきれいに整列してキャップをとると、「イエーイエーイエー!」と突然、爽やかなレゲエ調の曲が始まりだす。
和歌山南陵高校の新校歌めちゃくちゃ爽やかなレゲエなんやけど!?!?!??
— ハタノユウスケ(FM802 DJ) (@Hatano_dj) July 16, 2024
これが令和の校歌なんかpic.twitter.com/QjFtL58I8B
そして「和歌山南陵高校 進めー」「やれるやれるやれるさー!」「一歩前へ 一歩前へ」と、校歌では聞いたことのない歌詞とメロディーが続く。
頭を丸めた純朴そうな球児たちと曲のギャップはすさまじく、こちらのポストはインプレッションが1100万以上の大バズリ。
SNSでは〈これが令和の校歌なんか〉〈校歌と知らずに聴いたら、JPOPだわ〉〈古臭い民謡のような校歌よりこれの方がいい〉〈よく承認されたなってくらいなレゲエ校歌〉〈甲子園で流れることを期待します!〉と反響が集まった。
この曲は、レゲエアーティストのINFINITY16、横川翔、WASANの3名が作詞・作曲を手掛けたもの。いったいどんな経緯でこのような校歌が制作されることになったのか。
和歌山南陵高校に問い合わせると、理事長の甲斐三樹彦さんに話を聞くことができた。
「昔から横川翔さんと友人で、7年前くらいから『南陵高校の校歌をお願いするね』と約束していました。そこにWASANさんやINFINITY16さんが賛同してくれて、無償で作ってくださいました。
生徒たちは新しい校歌を喜んでくれていますね。なんせ、ウチは暗いニュースばかりの学校だったので……」(甲斐三樹彦さん、以下同)
実は南陵高校、ついこの間、前経営陣たちが撤退したばかり。教職員への給与未払い、住民税の滞納、公共料金の未払い、さらにはパワハラ・セクハラ、生徒への暴力、学校のお金を自分の会社へ流用など、悪行三昧で経営が破綻していたという。
これを甲斐さんたちがなんとか再建しようと新経営陣として着任し、今年の4月より再スタートを切ったばかりなのだ。