スポーツの力で“障害のイメージ”を超える!

障害者スポーツに関わり、そして自身でパラテコンドーを始めてわかったことがあるという。

「障害とは、周りは障害っていうけれど、本人にとっては障害とだけでは言い表せない“何か”なんです。“乗り越える”ものではなく“つき合う”ものだったんです」

周りが抱いているイメージの結集が障害なら、スポーツでそのイメージを超えられる可能性を表現できると気づいた。

「パラリンピックはそれを表現する大舞台だと思いました。テコンドーの魅力は華麗な足技とか言われますが、パラテコンドーはオリ競技と違って頭部への上段蹴りがないんですよ。だから胴体を蹴りまくるんです。足のぶつけ合い。やらないとやられる。格闘技ですね。怖いんですけど、その怖さと緊張感がすごく楽しかったですね。のめりこみました」

2度目のパラリンピックは「進化する“テコンドー道”の発表の場」。支援業務から選手に異色の転身、パラテコンドー 田中光哉 _2