「ゴルフクラブで殴ったことで夫が死ぬとは思ってなかった」
「夫とケンカした。ゴルフクラブで殴られたので、殴り返した」
警察の取り調べに対して、逮捕された吉武美帆容疑者(53)はこう供述しているという。
事件が起きたのは、東京メトロ平和台駅から南西に800メートルほど離れた一軒家の一室。小学校が近いこともあり、登下校時には多くの児童たちで賑わう。
17日の夕方から夜にかけて、美帆容疑者は同居する夫の真さん(52歳・会社員)の頭をゴルフクラブで、剣道の面を打つように殴りつけた。
その後、美帆容疑者から連絡を受けた真さんの母親が自宅を訪問したところ、1階の個室トイレで頭から血を流して便座に座っていた真さんを見つけて110番したが、搬送先の病院で死亡が確認された。
「事件当日の午前中、美帆容疑者は真さんとケンカして外出し、夕方に戻ったあとも再びケンカしたと説明している。その際に真さんからゴルフクラブで殴られたので、やり返したとも話しており、美帆容疑者自身も警察がかけつけた際、2階の一室で頭から血を流して倒れていた。
同居する20代の長男も『(夫婦は)午前中からケンカをしていた』と話していることから、夫婦間には日常的にトラブルが絶えなかったとみられ、練馬署は詳しい経緯について調べを進めている」(社会部記者)
同署の取り調べに対して、美帆容疑者は「殺意は持っていない」「(ゴルフクラブで殴ったことで)夫が死ぬとは思ってなかった」などと供述しているという。