60歳で会社を辞めてモデルに転身した藤原民子さんの年齢にとらわれない生き方とは…「ダメならやめればいい」
人生100年時代。年金、不況、物価高……と先行きに不安を感じる昨今。人生100年時代をどう生きていけばいいのだろうか?
年齢にとらわれず、本当の自分らしい生き方を見つけてチャレンジしている60歳以上の女性51人をインタビューした『60歳からの生き方図鑑 いくつになっても「今がしあわせ」と言える女性でありたい』(グラフィック社)から60歳で会社を退職し、プラチナヘアモデルに転身した、現在64歳の藤原民子さんのインタビューを一部抜粋、再構成してお届けする。
64歳、藤原民子さんの人生のモットーは?
「とりあえずやってみる! ダメならやめればいい」 です。おしゃれでもなんでもやってみたら案外似合うものです。食わず嫌いでは人生楽しめません。でも、ずっとそういう考えだったわけでもないのです。
私は若い頃からずっと自己肯定感が低かったと思います。化粧品メーカーで美容部員として働いていた20代前半、人に恵まれていたこともあり、早いうちから重要な仕事を任せてもらっていました。ですが、その頃の私は期待されることに応えられないと、その仕事からも親からも逃げるように結婚を選びました。
38歳で離婚したのですが、今ではそれも後悔ではなく、いい経験と思えるようになりました。再就職してから目標をクリアしていった経験や、いい仲間との出会いなどで、どんどん人生を楽しもうと思えるようになりました。そして、思い切って退職し、モデルや新しいことにトライできたこともラッキーだったと思います。
生涯現役が私の目標。これからも自分の本当の気持ちを大切に、まだまだ前に進んでいくことが、自分らしいと思えるんです。
私はSNSをはじめて世界が広がりました。その恩返し的な意味でも、「歳を重ねるって素敵」と思ってもらえるような活動をしたいと思っています。
大きな夢は有名企業のCMに出ることと、海外でモデルの活動をすることです。言うだけはタダですから(笑)。でも、「モデルになりたい」と言うのも口に出してきて叶いました。言霊ってあると思うんです。 あとは、二拠点生活ですね。具体的には東京と沖縄。夢は大きく持っていたいです。
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『60歳からの生き方図鑑 いくつになっても「今がしあわせ」と言える女性でありたい』(グラフィック社)
百田 なつき
2024/4/8
2,310円(税込)
単行本(ソフトカバー) : 240ページ
ISBN: 4766138732
自分らしい生き方を見つけて輝いている60歳以上の女性51人をインタビュー。
人生100年時代を生き抜くヒントが見つかります。
目次:
PART1 60歳からは好きなことを仕事にする
PART2 60歳からの新たな挑戦
PART3 いくつになっても自分らしく働く
PART4 60歳からの自分らしい暮らし
60歳でモデルデビューをした女性、73歳で自分のお店を持った女性、
62歳で人生のパートナーに出会った女性、60歳をすぎてから上京した女性…
さまざまな女性が登場します。
彼女たちの生い立ちや経歴、考え方などから、年齢を言い訳にせず、いくつになっても輝き続けられる生き方が見えてきます。