大河ドラマに出たときは近所で大ニュースになり「すごいなぁ〜」

屈託のない子供だった“キラト”は、一方では小学生ながら1人で地元と東京を行き来する多忙な「俳優」だった。

「よく『明日は仕事で東京へ行かないといけない』と口にしていたので『誰と行くの?』と聞くと、毎回返ってくる答えは『1人で』でした。まだ小学生なのにすごいなぁと思いました。自分の思いがしっかりとあって、やりたいことを率先してやる子という印象でした。

両親は共働きだったみたいで、父親は自営業で全国を回っていたからあまり家にはいなかったようです。母親はガス給湯器メーカーで働いていましたが、耀人が中学生の頃に仕事を辞めて、娘と耀人の3人で東京へ引越しました」(前同)

亡くなった宝島夫妻(知人提供)
亡くなった宝島夫妻(知人提供)

そして、この男性が若山一家を忘れかけていたこの度、キラトは凶悪事件の重要なキャストとして戻ってきた。

「たまたまニュースを見ていたらキラトの顔が映って、その瞬間『あ! この子は!?』と思いました。そのあと名前を見たらやっぱり耀人だったので、すごくびっくりしました。都会に出たら人相変わるなぁと思いました。

でも、あの子があんな事件を起こせるのかなぁと思いますね。大河ドラマに出たときは近所で大ニュースになり、みんな口を揃えて『すごいなぁ〜』と言っていましたが、今は悪い意味で大ニュースになってしまっていて、近所の人からよく電話がかかってきます。みんな『何じゃあれは』という感じですね」

一家が古くから食事に訪れていたという地元の焼肉屋店主は、さらに残念そうだ。

「悪い印象などまったくなく、とにかく人なつこい明るい子だったので……。ご自宅が近かったので昔から、それこそ彼が小さな頃からずっと家族で来てくれていました。たまにお姉ちゃんも一緒のこともありましたが、キラトくんとご両親の3人で来られることがほとんどでした。

ご両親も人当たりがすごくよくて優しい印象で、それで話すようになったんですよね。芸能関係に進むというのも本人やお母さんから聞いていましたし、『軍師官兵衛』の出演が決まったときは本人もうれしそうに『大河が決まったよ』と報告してくれました。
映画の『曇天に笑う』にキャスティングされたときも『今度ポスター持ってくるね』と報告してくれました」

若山容疑者のタトゥー(撮影/集英社オンライン)
若山容疑者のタトゥー(撮影/集英社オンライン)
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