GWの渋滞は混雑が原因ではない?

4月27日からスタートした今年のゴールデンウィーク。早くも前半の3連休が終わったところだが、今年もやはり交通渋滞が発生し、各地でニュースとなっている。日本道路交通情報センターによると、3連休最終日の29日は高速道路の上り線で、東北道・岩槻インター付近を先頭に47キロの渋滞、関越道上り高坂SA付近では32キロの渋滞などが発生。なお、下り線は5月3日、上り線は5月5日がピークの見通しだ。

そんな中、SNS上では「ゴールデンウィーク中に高速道路に出ようと思っている、年間走行距離がわずか3万キロ未満の週末ドライバーに告ぐ」と題した、初心者ドライバーへの忠告が〈激しく同意〉〈わかりみが凄いっス〉と大反響となっている。

こちらを投稿したのは、 “へんてこりんな歩荷”さん(@Hente_korin)。歩荷さんのポストにそって、なぜゴールデンウィークに交通渋滞が起きがちなのか、紐解いていこう。

まず、渋滞が起こるのは、単純に出かける車が多いからだと多くの人が思うだろうが、歩荷さんは「実際のところ交通集中による渋滞なんかほとんど存在しないと思ってる」と自論を展開する。

写真/shutterstock
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渋滞を引き起こす大きな要因は“速度不足”だ。高速道路に合流する際、きっちりとアクセルを踏んで制限速度まで加速し、加速車線の末端で本線に合流する… 交通の教則に書いてあるこれを守らない人が多く、高速道路の合流付近が詰まってしまい、渋滞に繋がるというのだ。

実際、今年のGWにもSNS上で〈連休中の高速は最悪。合流時にビビってるのか加速しないやつも多くて危ない〉〈ほんまに思うねんけどさ 高速の合流で加速するよりもブレーキ踏む人なんなん?〉〈加速車線で合流速度に合わせられないサンデードライバー多すぎ、アクセル床まで踏めよ、無理なら高速乗るな、何故加速車線の途中で止まる!〉と怒りの声が多くあがっていた。