奪われた30年を取りもどす
――ちなみに当選したら特に尽力したいことは?
経済政策1本です。具体的には消費税減税を実現したい。日本のGDPの半分以上は個人消費が占めています。消費税のせいで個人消費に回せるお金は少なくなっており、そうした現状を打開したいです。
――消費税減税が実現されれば生活が楽になる人も多いように感じます。
はい。バブル崩壊から現在まで“失われた30年”と言われています。しかし、デフレ下にもかかわらず消費増税を繰り返したりなど、誤った経済政策ばかりを進めてきました。その結果、多くの国民が経済的に困窮しています。
――政府の政策ミスの罪は重いですね。
その通りです。失われた30年ではなく、政府によって“奪われた30年”と認識しています。豊かな生活を取りもどすため、まずは消費税減税に注力したいです。そのためにも、この選挙は必ず勝ちます。
※※※
この取材は4月19日夕方ごろに行われた。取材終了後に須藤氏は豊洲での街頭演説に臨んだが、その際に「江東区でバッジを外して勝負していること、みなさんの前で話せること、本当にうれしく思います」「正規、非正規(雇用の問題)で僕の友達も飲みに誘ったって金がないって断られるって…46歳ですよ…そんな(友達と)飲みに行くのに金がないって、そんな世の中終わりにしたいんです」と話しながら涙を見せた。
両親、そして江東区への思いがこみ上げたことによる涙だったのかもしれない。
須藤氏がうれし涙、悔し涙、どちらの涙を見せるのか、決戦の4月28日はもうすぐだ。
取材・文/望月悠木 撮影/佐賀章広