「友達できない」と焦りだす新大学生たち
新型コロナウイルスの影響が収まり、各地でコロナ禍前と変わらない盛大な入学式が執り行われた今年の4月。大学生になった人は、思う存分“花のキャンパスライフ”を満喫……とは簡単にいかないようだ。SNS上では、「友達ができない」と嘆く声があがりはじめている。
4月の2週目から大学の授業が本格的にスタートしたところが多いようだが、それとともにXでは〈大学マジで友達できない 死ぬほど焦ってる〉〈大学で友達できないどころか一言も発声してない〉〈今日も大学で一言も話さずに帰ってきた〉〈大学ってどうしてこんなに友達できないの? お腹はすいたけど1人で食堂行く勇気はないし…ぼっちつらい。高校に戻って友達とワイワイやりたい〉といった声が続出している。
このまま4年間、もし友達が1人もできなかったらどうしよう…?
そう不安に思っている大学1年生は多いことだろう。だが安心してほしい。実際に大学4年間で友達が1人もできず、そのまま卒業したという男性・□マスリバさん(@Burantin)から、貴重な体験談を聞くことができた。
「人との距離感が掴めず、コミュニケーションの取り方がわからないので、声をかけたりせず1人でいたらそのまま4年間を過ごすことになりました。自分の大学では周りのみんなはいわゆる“陽キャ”で、自分は筋金入りの根暗だったため、そもそも住んでる世界が違うなと思って声をかける気がなかったというのもあります。とにかく友達を作ろうとする行動をとらなかったので、友達ができませんでした」(□マスリバさん、以下同)
中学や高校と違って、大学ではクラス編成は基本的にないし、集団行動するようなこともまれ。強制的に他者と交流させられるような機会はないため、自分から行動しなければ、確かに友達はできづらい。
その分、一人で行動していてもそれほど目立つわけではないが、いったい、□マスリバさんはどんな大学生活を過ごしていたのだろうか。