「とにかく安く快感を得たい」という男性客に人気

今年5月から9月にかけて逮捕されたのは、タイ、フィリピン、ペルー国籍の27~53歳の男性5人。神奈川県警によると、この男性たちは横浜市若葉町とその周辺で売春の客引きをしており、「男娼」として金銭を得ようとしていたとみられる。そのうちの4人は観光ビザで入国し、近くのマンションやホテルに滞在しながら路上に立っていた。

地元紙記者は、今回の逮捕の経緯についてこう語る。

「もともと若葉町とその周辺は『立ちんぼ』が多く、2000年代ごろから路上で客引きを行なう『男娼』が増えてきた。さらに昨秋の新型コロナウイルスの水際対策の緩和によって外国人が訪日しやすくなった影響もあり、毎晩30~40人ほどの男娼が立っており、道ゆく男性に『遊ばない?』と声をかけたり、腕を引いて強引に客引きする姿も目立った。そういう経緯もあり、警察も警戒を強めていたのだろう」

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伊勢佐木警察署(撮影/集英社オンライン)
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「男娼」の増加にともない、神奈川県警は今年9月、若葉町とその周辺の路上にいた17人に”疑わしい行為”をしないように注意したという。その際にパスポートを確認したところ、売春の客引きを行なっていたと思わしき男娼は13人にのぼり、そのすべてがタイ人だった。

実話誌ライターの男性は、ここまで「男娼」が増加した背景についてこう語る。

「人気の理由は、コスパの高さにあります。すぐそばの横浜市曙町には日本最大規模のファッションヘルス街があり、風俗店が70~80店舗ほど立ち並んでいますが、そこで遊ぶには最低でも1万円ほどかかってしまう。その点、ここに立っている男娼は若くて容姿もよく、リップサービスは3~5千円、本番行為は1万~1万5千円ほど。『とにかく安く快感を得たい』という男性客に人気のようです」