医師の収入はいくら?

医師の収入は、ネット検索すればすぐに分かる。たとえば、「医師」「収入」「厚労省」と打ち込んでみると、すぐに資料が出てくる。

平成18年(2006年)とちょっと古い資料だが、厚労省が勤務医の給料と開業医の収支差額を公表している。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken12/iryouhoushu.html

これによると、病院勤務医の年収は、1479万円。

法人の開業医の年収は、2530万円。

個人開業医の年収(収支差額)は、2458万円。

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収支差額というのは、借入金の返済やクリニックの建て替えや修繕のための準備金などを含んでいるものだという。

なお、全国の勤務医の平均年齢は43.4歳、開業医の平均年齢は59.4歳と報告されている。それはそうであろう。ベテランになってから開業するのだから。なお、2020年のデータを見たら、開業医の平均年齢は60.2歳とさらに上がっていた。なんと還暦が平均である。

前章で述べたように、大学病院の医師はアルバイトをしなければ生活が成り立たない。ぼくが所属した小児外科は大変アルバイトに厳しく、大学病院で一番プアな科と言われていた。どこの科とは書かないが、医局員がアルバイトをしまくっている医局もあった。そうやってアルバイトをしまくると、大学病院の医師も一般病院並みの収入が得られる。

しかし、医者のアルバイトの時給はすさまじいものがある。時給1万円くらいである。だったら、アルバイトだけで生活ができてしまうのではないか? そう、その通りである。最近増えてきたフリーランスの医師というのは、まさにアルバイトのみで食っているわけだ。

1日8時間働けば8万円。月に20日働けば、月収160万円である。特に麻酔科にフリーランスが多いと言われており、ぼくもフリーランスの麻酔科医に、あるバイト先の病院で麻酔をかけてもらったことがある。麻酔は手術の内容によって難度の高い技術が必要であり、難しい麻酔をもっぱらかけているフリーランスの医師は年収1億円という話も聞く。

ただし、フリーランスになると、ある意味で毎日がアルバイトの生活なので、勉強をする機会が著しく減る。医師として成長していくのは難しいという意見も聞く。