3位 『ビッグカツ』 40円 株式会社菓道
乾き物が並ぶ駄菓子屋のなか、食卓でしかお目にかかれなかったフライが一緒に売られているインパクト。あの頃、衣をまとって揚がったビッグカツは、大げさに言えば輝いて見えた。
ボリュームたっぷりなのに、お小遣いで買えるちょっとリッチな駄菓子。それがビッグカツ。
合わせる酒はもう、問答無用でビールだ。ソースやカラシをつけてかぶりつき、ビールで流し込む。最の高だ。
これをカツ丼に応用したという逸話もどこかで聞いた気がするが、やはりご飯に合わせるよりビールでしょ、と強く思う。
主原料は魚肉。駄菓子とは棲み分けられていた魚肉ソーセージも、あの頃のおやつのレギュラーだった。安くて栄養があり、庶民の子どもの、いや大人にとっても強い味方なのだ。トースターで少しだけ焼くと、衣がサクッとしてさらにうまいのでお試しあれ。