バズのコツは「微エロ」と「フォロワー参加企画」

――中学卒業後は寝る間も惜しんで警備員や引っ越しのアルバイトでお金を貯め、整形してかわいい顔もグラマーな体も手に入れた。その後、どのような流れでインフルエンサーになったのでしょうか。

平瀬あいり(以下同)私はずっと「可愛くなりたい」と思ってはいましたが、「有名になりたい」という思いは最初はそれほどありませんでした。ただ、19歳で二重の手術をした後に、少しだけ自信がついて「ミクチャ」っていう投げ銭機能付きの動画配信アプリを始めたんです。

これには加工フィルターがあるので、顔はそこそこでも対人対応やしゃべりで、それなりに人気が得られて。それでやっていくうちに少し味をしめて、もっと上りつめたいと思うようになりました。

インフルエンサーの平瀬あいり
インフルエンサーの平瀬あいり
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――それは承認欲求を満たしたい的な思いでしょうか。

そうですね。その後、「配信ランキング1位になったらファッションショー『関西コレクション』のランウェイを歩ける」という企画に参加したら見事1位になれたんです。

これがきっかけになって、そこからSNSのフォロワー数を伸ばしたり、自分のインフルエンサーとしての格を上げる努力をするようになりました。私はこれから「SNS命で生きていくんだ」と決意したんです。

――「SNS命で生きていく」とは、具体的にどうするんでしょうか。

とにかくバズらせることです。初めは頑張っても1000いいねくらいで、1万には全然届かなかったんですけど、微エロを狙った投稿をしたり、フォロワー参加型の企画などをやることで、徐々にいいねやフォロワー数が増えていきました。

私のXの投稿で初めてトレンドワードになったのが「#にゃいりんラーメンで完全優勝」っていう投稿です。豊胸して胸が大きいのに「貧乳」と書いたTシャツを着用しビールを飲む姿の写真をアップしたらバズりました。

――フォロワー参加型の企画というのは?

例えば「ヒモ募集」みたいな企画もやりました。「ヒモに徹することが出来る男の子、奮って私をフォロー&この投稿をRT&リプして」みたいな。なんとなくワンチャンを妄想させるような微エロ企画ですが、もちろんワンチャンはありません(笑)。

――フォロワー数を伸ばしていくにあたり、どこかで壁にぶつかった経験はありますか。

フォロワー数でいうと「10万人の壁」みたいなのがあって、そこから伸び悩みました。そんな時にYouTuberグループ「レペゼンフォックス」のDJ社長の「やりたい事のためにやりたくない事を(一生懸命)やる」って言葉を聞いてものすごく刺さって。

私になにができるんだろうって考えて、それまでは絶対にやりたくなかった「整形したことを公開する」ことを決断したんです。

平瀬のケータイにメモされたDJ社長の言葉
平瀬のケータイにメモされたDJ社長の言葉