目標を見失ったぱすぽ☆

――ぱすぽ☆はオリコン1位になったものの、それがちょっと重荷になった部分はあるのかなって思いましたけどね。最初の勢いがすごすぎて、どうしても過去の自分たちと比較され続けたから。

そうですね、それは僕も……。1位を取ったこと自体は正解だったし、ああしないと上には行けなかったと思うんですけど、「で、これからどうする?」っていう。メンバーもそう思ってたかもしれないです。ここから先、何したらいいんだろうとか。 

「マジで全員ガン飛ばし合ってました」「スタッフ同士も当然バチバチ」 AKBやハロプロのひしめくアイドル戦国時代の舞台裏でFKDが目にしたものとは 聞き手:吉田豪_6

――いきなり結果を出しちゃったから。

「どうしよう?」が正解ですかね。だから2枚目、3枚目、アルバムまではなんとか乗り切れたんですけど、そこから先はホントにわかんなかったです。いまでもその答えは出てないですし、一番取った人ってそのあとどう生きていけばいいんだろうっていうのは人生のテーマですね。

――ちょっとずつ上がっていくのが物語としては一番やりやすいですよね。

きれいですしね。いま売れてるようなアイドルさん、たとえばBiSHさんなんてホントにそれを地でいって、いいところで解散してっていうのはさすがだなって思いますね。

――ぱすぽ☆とはどんな感じで離れたんですか?

そのときはユニバーサルミュージックとの契約が終わったんです。そういう契約だったんですよ、A&Rは。契約更新されるかなと思ったらしてくれなかったんで(笑)。そのまま他の人に引き継いで担当を外れて、ホントそれだけですね。

まあ、これが自分の実力なんだなっていう。人として足りない部分が多すぎたので、すごく納得もしてます。いまでもユニバーサルの方とは仲いいですし、去年CDも出させてもらったんですよ。10年経ってちょっとは成長できたのかなって思いました。 

第4回に続く

取材・文:吉田豪
写真:小山田恵太