驚くほどたくさんの激励のメッセージ

SNSに投稿した結果、驚くほどたくさんの激励のメッセージをいただきました。許可を得て一部を公開いたします。

@神さまはそのひとが受け止めて乗り越えられることを起こします。私は癌サバイバーです。私の娘も小さな時3度の大きなオペを乗り越えました。生き延びたから、起きた当事者だから、大きな大切なことに気づかされたり、目覚めさせられたり、いっきに成長させられたりして、そして生きているからここに至ったんだと、思わされます。人生はその連続かもしれません。どうか、ミーが1年後、3年後、その後となった時、心から笑って、すごいことを乗り越えちゃったね、と家族と言えますように。
人生は悲しみや苦しみからしか学べないというものではなく、喜びやわかちあいや幸せから沢山のものが学べます。どうぞ、お大事にしてくださいね。

@生きることは悲しむことなんです。たくさん悲しんだその先に他者に心尽くした分の悦びが訪れてくれるんです。頑張って、ミー


@お嬢さんへの心配を一人胸にしまい込んで『はだしのゲン』公演をはじめとして、人々を勇気づけ、奮い立たせる社会活動を大切にしてこられた香織さん。さぞ、御自身は、他人には計り知れない深い苦悩に苛まれていらっしゃったのでしょう。今回事故を公表されたことは良かったと思います。心の中で渦巻くどうしようもないような苦悩も事実を口に出すことでやわらぎ、いまは少しでも気を休めていただければと願うばかりです。

「統合失調症の娘を持つ母」として。講談師・神田香織さんがこれまで封印してきた“自分語り”を決意した理由_4
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私は励ましのコメントをくださった方々にお礼の文章をしたため、ミーに向けてメッセージを送りました。

「ミーちゃん、お母さんは蟻塚亮二先生の本『悲しむことは生きること』を読んで、事故のことをFBに書きました。大勢の皆さんからミーちゃんに寄り添い応援したいとコメントをもらいました、その一部をコピーしました。それから激励の手紙も。読んでね」

娘の事故と病気のことを公開すると、数名の方からメッセンジャーで身内に統合失調症の方がいて今後情報交換をしたいと連絡をいただきました。

その方々とは個別に情報交換するつもりですが、私は専門家ではないのであくまで私の体験をお伝えすることになろうかと思います。

一方で私や娘の体験が統合失調症のご家族を持つ皆さんのお目に触れ、少しでもお役に立てればと思っています。機会があれば、悲しみを共有するために寄稿を続けていこうと考えています。

文/神田香織

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