親友? 共演者? 初対面? 
トリオそのままでも出演できる「3人枠」の妙味

『ボクらの時代』では、たとえば「棚橋弘至×獣神サンダー・ライガー×オカダ・カズチカ」(2022年2月20日)のように3人のつながりがはっきりしているケースが大半なのだが、ときには「なぜこの3人?」という組み合わせもある。

たとえば、2008年5月18日の「郷ひろみ×萬田久子×安藤優子」。

萬田久子と安藤優子はもともと親しく番組共演経験も相応にあるが、なぜ郷ひろみ?と思って調べてみると、どうも2人が郷ひろみファンということだったようだ。

かと思えば2009年2月1日には「西城秀樹×野口五郎×徳光和夫」という回があった。郷ひろみ、出るならそっちだったのではないか。

ちなみにこのA、BがCのファンというパターンは他にも何度かあり、直近の2023年12月10日ではTRFのDJ KOO、SAMに、ロバートの秋山竜次という回があった(TRFの2人が秋山のファン)。

2010年1月31日は「市川染五郎×小笠原道大×田村淳」。一見何のつながりもなさそうな3人だが、共通点は年齢だけで、淳が同い年の他ジャンルの人に会いたかったという回。こういうまったくの初対面パターンもある。

「郷ひろみ×萬田久子×安藤優子」この3人の共通点は? トーク番組『ボクらの時代』、オードリー若林と星野源をも引き合わせた番組が貫くオンリーワンのスタイル_1

全員が初対面ではないものの「AとB、AとCは元から親友だが、BとCは初対面」というパターンも多い。ちなみに日常でこういう飲み会があった際、Aがトイレに行くとB、Cはぎこちない会話をすることになる。

2010年12月19日「水谷豊×草笛光子×兼高かおる」などが実例で、この時は水谷×草笛は共演経験あり、草笛×兼高が長年の親友という関係であった。

出来上がっているA+Bの組み合わせにCを加えるというパターンもある。

おすぎとピーコは、2009年10月4日に「おすぎ×ピーコ×戸田奈津子」、2019年6月2日に「おすぎ×ピーコ×吉行和子」と2回出演。「おすぎとピーコと戸田奈津子」の語呂のよさは何度も口に出したくなる。

お笑いコンビは比較的バラ売りで出演することが多いが、サンドウィッチマンの2人は4回の出演すべてコンビで登場。2人と一緒に出演したのは、狩野英孝、吉川晃司、糸井重里、バイきんぐという面々だ。

トリオがそのまま3人で出演するパターンもそれなりにあるが、なんと言ってもシティボーイズ(大竹まこと、きたろう、斉木しげるの3人で結成したコントユニット)が圧倒的である。2007年、2010年、2013年、2015年、2022年と5回も出ていて、もはやこの番組がホームグラウンドと言ってもいいくらいだ。