仕事の腕はよかった渥美容疑者

母親がいぶかるように、堀被告が渥美容疑者の「言いなり」に使われる様子を仕事仲間は見ていた。渥美容疑者に工事代金を持ち逃げされるなど散々な目に遭った元共同経営者は当時、こう証言していた。

「この2人は同じ都立高校の同級生で、堀は渥美のおじいちゃんがやってた会社で防水工事の勉強をしたみたいだね。弟子といえば弟子でしょう。堀は気が弱いところがあって、渥美の意見は絶対みたいに聞いてるところがあったね。陰では渥美の悪口言ったりすることはあっても、結局便利屋扱いされてた。渥美は自分がトップにいて、下を使ってお金が入ってくるような会社にしたかったんだろう。自分は楽して動かないから」

筋トレが趣味だった渥美容疑者(本人SNSより)
筋トレが趣味だった渥美容疑者(本人SNSより)

そんな渥美容疑者も、早くに亡くした両親の話題になると涙もろくなり、父親の形見だというコテを大事に使い、水道工事の腕前も確かだったという。仕事仲間はこうも語っていた。

「飲んでるときに親父の話になると涙を流してたよ。お父さんも防水屋でコーキングのシールを打ったりしてたみたいで、やつがシールを打つのに使う手製のコテみたいなやつはお父さんの形見のはずだよ。やつのシール打ちは、すげえきれいでしたよ。技術もお父さん仕込みかわからないですけど、腕はよかった」

祖父、父親と三代続いた防水工事職人としての腕は確かだったものの、金にはとことんだらしなく、酒と女に溺れた自堕落な面が消えなかった。殺人という本丸の事件の調べが本格化するのはこれからだ。

小松川警察署(撮影/村上庄吾)
小松川警察署(撮影/村上庄吾)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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