「私は日本に出稼ぎにきました」
また、今回の死体遺棄事件の共犯たるデラ・クルース・ブライアン・ジェファーソン・リシン容疑者(34)は、「アヤ」と親戚関係の可能性が浮上した。Gの元同僚が語る。
「共犯の男性は直接知り合いではありませんが、SNSにアップされた写真やコメントを見ると2人は親戚だというようなことも書かれています。彼はYouTubeで『私はブライアンです。日本には出稼ぎにきました。ここに来る前は川口というところにいました。ここは新しく引っ越してきたところで、茨城というところです。ほら、部屋も広いでしょ? 外はこんな感じです』といったふうに自分のことを紹介しています」
モラレス容疑者とカミンスカス受刑者の関係についても、元同僚は詳しかった。
「最初は月に1回ぐらいのペースでしたが、お店に来る回数が増えてからは信じられないお金の使い方をするようになりました。それこそ毎日のように来るようになって、この子も指名、あの子も指名と一度に5~6人の女の子を指名するようになりましたから。髪の毛が短い女の子が好きだと言って、指名する子にはクロムハーツのネックレスをプレゼントしていましたけど、他のお客さんが『形が違う、ニセモノだよ』と言っていました」
はたして「アヤ」と「小山会長」は恋愛関係にあったのだろうか。
「小山会長はいっぱいお金は使ってたけど。アヤが彼を好きだったということはないと思います。私もだけど、アヤもどちらかというと仕事のためにお酒を飲んでる感じに見えました。これは噂ですが、アヤがお金を欲していたのは恋人のため、男のためじゃないかってみんな言っています。フィリピン人はホストとかは行かないから、ホストではないと思います。でも何のためであっても事件を起こすのはいけないこと。悲しいことです」(元同僚)
カミンスカス受刑者は逃亡先のフィリピン・マニラで捕縛され2019年1月、日本に送還。懲役11年の実刑判決が確定し、受刑中だ。フィリピンの収容施設から闇バイトで人を集め、強盗を指示した男が注目されるようになったのは昨年の1月。
その1年後、今度は両事件関係者と接点を持つフィリピン人の女が、凶悪事件の容疑者として逮捕された。それぞれの事件に関連性はあるのか、それとも単なる偶然の巡り合わせなのか。千住署に特別捜査本部を設置した警視庁の捜査の行方が注目を集めそうだ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
#1「モラレスは息子に金ばかり要求していた」逮捕された女(30)は長男の元恋人。老舗会員制バーのオーナーだった父親、母親は「あの娘は信用できない」と〈足立区・床下夫婦遺体遺棄〉
#2「店の人気ナンバー1」「ロレックスを売りつけられそうに」…稼いでいたのに超金欠だったモラレス容疑者の金策トラブル「フィリピンに子どもを置いてきたって…」〈足立区・床下夫婦遺体〉