「あのシーンの衣装はコミックス版⚫︎巻と同じ…」
「初回放送後、SNSでは『平安貴族の恋模様や雅やかな宮廷生活が綴られるかと期待していたら、まさかの平安バイオレンスだった』『せっかく戦国時代から離れ、平和で穏やかな大河が観れると思っていたのに、まさかの残虐展開』との感想が溢れました。『源氏物語絵巻』そのままの世界を期待していた層には肩透かしをくらったという気持ちになったのだと思います」(ドラマウオッチャー)
この結果に主人公の紫式部を演じる女優の吉高由里子(35)は9日夜、自身のX(旧Twitter)を更新。「個人的に格付けチェックも大好きな番組なので、そらそうよなぁとも思ったり」と、他局の裏番組を引き合いに出しながらも、「ネットニュースも数字の記事ばかりで、ここから1年間毎週続くであろう行事になるんだなぁと」と視聴率に対して複雑な心境を吐露していた。
「そもそも、いまではテレビ番組は『自分の好きなタイミングで観たい』と、録画して観る人やオンデマンドで視聴する人たちも多い。一概に視聴率だけで人気を判断することは難しい時代となってきています。」(前出ドラマウォッチャー)
だが一方で、そんな「視聴率」などまったく関係なしにドラマに熱狂している層もいる。
芸能関係者がこう話す。
「1970年代後半から1980年代の少女マンガで育ったアラフィフ、アラ還女性たちですよ。
その年代の少女マンガでは、フランス革命を題材にした『ベルサイユのばら』のように、歴史を題材とした作品がミラクルヒットを連発した。なかでも、1979年から不定期連載が始まった大和和紀氏の著作『あさきゆめみし』は、源氏物語を作者の解釈を加えながらも忠実にマンガ化しており、源氏物語の関係書籍の中でも現在でも圧倒的な人気を誇っています。
大河ドラマでは、少女時代の紫式部が、後の藤原道長と初めて出会うシーンで『小鳥を逃がしてしまったの』と言うのは、『あさきゆめみし』での若紫と光源氏の最初の出会いで『雀の子を、犬君(いぬき)が逃がしてしまったの、伏せ籠(ふせご)に入れてあったのに』と若紫が涙ぐむシーンの完コピだと、ファンがヒートアップ。『あのシーンの衣装は、コミックス版⚫︎巻の源氏の君と若紫の衣装と同じ色。オマージュに違いない』『キュンキュンする』とかつての少女たちは大盛り上がりなのです」