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「SMマッチングサイト」で付き合ったSM好きの2人

──はじめに、そうたさんとりんさんの出会いについて教えてください。

「SMマッチングサイト」で知り合い、付き合ったそうたさん(左)とりんさん(右)
「SMマッチングサイト」で知り合い、付き合ったそうたさん(左)とりんさん(右)
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そうたさん(以下、そうた) 私は一応スイッチャー(SとMの切り替えができる人)なのですが、これまでの歴代の彼女とは性的にあまりうまくいかず、いい関係性を築くことができませんでした。半年ほど前、前の彼女と別れたときに新宿のSMバーで飲んでいたのですが、以前X(旧Twitter)で見かけた「SMマッチングサイト」の存在を思い出し、酒の席の悪ノリで登録しました。そこで、りんさんのプロフィールを見つけて「いいな」と思い、メッセージしたのが最初ですね。
 
──りんさんのプロフィールを見て、どのような点に惹かれたのでしょうか?

 
そうた 彼女のプロフィールに、理想の主従について「主と忍者(主人に仕える家臣)のような関係になりたい」と書いてあった点ですね。それを見て「この子、なんかおもしろいな」と思ったのがメッセージを送ったきっかけです。
 
りんさん(以下、りん) 私は、2023年の春頃にTwitterで「SMマッチングサイト」の存在を知りました。もともとアンダーグラウンド系の文化が好きで、緊縛や拘束、被虐などに興味がありました。ですが、1人でSMバーに行く勇気がなかったので、まずは「SMマッチングサイト」で友達をつくろうと思ったのがきっかけです。
 
ですが、サイトではM男性から「あなたの奴隷にしてください」とか、S男性から「快楽に導いてあげるよ」といった距離感のおかしいメッセージがたくさんきまして(笑)。そのなかでていねいで誠実なメッセージをくれたのが、そうたさんでした。
 

SMバーで、そうたさんがりんさんにつけた首輪
SMバーで、そうたさんがりんさんにつけた首輪

──そこからどのように付き合うまでに至ったのでしょうか。
 
りん サイトのメッセージやTwitterのDMでしばらく話したあと、デートをすることになりました。ですが、2回目のデートまではSMや性癖の話は一切していなくて。本当に普通のデートだったので、「この人は何が目的なんだろう」と思っていました。
 
そうた 最初は「好きにならなかったら友達でいいや」と思っていました。ですが、会ったその日からめちゃくちゃ好きになってしまいまして…。2回目のデートのときに僕から告白して、付き合うことになりました。そこで初めて「新宿のSMバーに行ってみる?」といったデートをしましたね。
 
──SMバーではどんな感じで過ごされたのですか?
 

そうた りんさんに首輪をつけて遊んだりしていました(笑)。その後、互いのSMの趣向や性癖、性格が噛み合ったこともあり、恋人関係はかれこれ半年続いています。