さや香・石井が手に入れたバーミヤン


―― 一方で、さや香のように優勝候補と言われてるコンビもいる。

友保 どうなんでしょうね。どんな気分なんやろね。

――さや香のお二人とは交流があるんですか。

友保 いや、ガッツリとはないですね。飲みに行くとかもないし、あいつら(漫才)劇場なんでね。わしら劇場におらんから。会えばしゃべるぐらいで。でも石井とはちょっと絡みありまして、それこそ2年前のM-1の後とかですかね。さや香も準決勝で落ちて、その後飲み行ったんすよ。
石井もおって、みんなで飲んでて、ABC(テレビ)の人も来て。石井が包茎手術したって、なんかえらい盛り上がって。で、包茎手術界のすごい名医が執刀して、50万円かかったと。

――本来そんなにかからないんですか?

友保 そんなかからないすよ、包茎手術なんか。50万円かけて、そのすごい医者、ブラックジャックみたいなのがおるらしいんですよ。で、それからちょっとして石井が「具合がおかしい」言い出して、俺のちんちんが変わってしまったみたいな。
いやちょっと待ってくれと。たしかにみんな今(M-1落ちて)心傷ついてるけど、後輩がそんな悲しんでるのはほっとかれへんいうて、1回ちょっと見してくれ言うて、みんなで喫煙ブース行って、石井のちんちん見たんですよ。そしたらなんかバーミヤンの桃みたいになってて(笑)。

中華料理のファミリーレストラン「バーミヤン」 写真/Shutterstock
中華料理のファミリーレストラン「バーミヤン」 写真/Shutterstock
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小林 白とピンクになってて(笑)。

友保 ABCの偉い人とかも見て、これはえらいこっちゃ言うて。お前はとんでもないもんを手に入れた言うて。そしたらみんな「ちょっと待って、わしのちんちんも見てくれ」言うて全員ちんちん出して、で「ちょっとこれ三国志の魏呉蜀で例えよう」みたいなって。ちんちん三国志の話になって気ぃついたら朝でしたわ。で、さや香は「からあげ」のネタ(2021年の敗者復活戦のトリで見せた伝説のネタ)をして石井は一回舞台上で死にましたね。

《後編》へつづく


《後編》金属バット・友保がM-1を見て号泣した名シーン…和牛、錦鯉、ランジャタイ、ザ・パンチ、人生を狂わせるM-1グランプリの魔力とは

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取材・文/西澤千央 撮影/Peta Photo Studio