少し肩が落ちているようにも見えたエメラルドグリーンのお召し物
実はこのご訪問はアクシデントで始まった。佳子さまは羽田空港からアメリカのヒューストンまでANA機で飛び、そこでトランジットしてペルーの首都リマに向かう予定だったが、度重なる機体のトラブルで、ヒューストン出発が丸一日遅れた。だが、一部日程調整を行って、当初の予定をすべて完遂され、スペイン語の手話で聴覚に障害のある子どもたちと交流するという独自色もお出しになった。
その一方で、波乱のスタートとなったご訪問の間、佳子さまの姉・小室眞子さんへの姉妹愛が多くの場面で見受けられた。
「羽田をご出発になるときお召しになられていたミントグリーンのスーツですが、ミントグリーンは姉の眞子さんが小室さんとの婚約内定会見などにお召しになった、いわば勝負カラー。真珠のイヤリングとブローチは2019年7月に眞子さんがペルーに出国したときと同じものでした。眞子さんの愛用品を身に着けることで、4年ぶりの海外公式訪問、そして初めての南米訪問に力を貸してほしい……という思いがあったのかもしれません」(皇室担当記者)
ペルーは日系移民の数がブラジル、アメリカに次ぐ世界3位だ。上皇ご夫妻も海外在住の日系人との交流を大切にされてきた。ご両親である秋篠宮ご夫妻や姉の眞子さんも訪れたことのある、皇室ともゆかりの深い南米の国の一つだ。佳子さまは5日には、南東部の古都・クスコにある教会を視察された。
「このときのエメラルドグリーンのお召し物は、眞子さんが2017年にブータンを公式訪問されたときのものと同じです。少し肩が落ちているようにも見えるので、若干オーバーサイズだったのかもしれません」(皇室担当記者)
7日、佳子さまは首都リマにある大統領府に足を運ばれ、ボルアルテ大統領と面会された。このとき佳子さまは、眞子さんが2018年にブラジル訪問をされたときに着用したグリーン系の振袖をお召しになられた。
「このペルー訪問でマスコミが注目していたのは眞子さんとどこかのタイミングで再会するのではないかということでした。佳子さまは眞子さんの衣装を引き継いだことを披露することで、“会おうが会うまいが姉との絆は変わりません”とマスコミに、同時に“衣装にお金は使っていません。節約しています”と国民にアピールする意図があったのでは。改修が終わった秋篠宮邸には引っ越さず、旧御仮寓所で一人暮らしを続けていることで、“税金の無駄遣い”といった国民の批判の声がありますからね」(宮内庁関係者)