肥満対策や注意力アップにもつながる
スマホの良い影響、二つ目は、「肥満対策」です。
これまで「スマホを使い過ぎると肥満になる」という研究が注目を集めてきましたが、よくよく調べてみるとそうではないということがわかってきました。
前述のメンタル同様、スマホと肥満の関係については、全体の相関を見てみると、あまり関係がないことがわかってきたのです。
それどころか上手な使い方をすれば、スマホの使用が良い影響を与えるという結果も示されてきています。
例えば、日本でも若者に人気のゲーム「ダンスダンスレボリューション」は、普通のエクササイズと同じくらいの運動効果が得られるとされています。さらに、上級者だと、より運動効果が大きいこともわかっています。
また、ゲームですから、楽しんでエクササイズに取り組めたり、運動に関心がない人が取り組みやすかったりすることもわかってきました。ランニングや健康管理アプリも良い結果につながることが示されています。
スマホの良い影響、三つ目は「注意力アップ」です。
スマホでみんながよくやることの一つがゲーム。さまざまな出来事が画面上で目まぐるしく起こる中で、目や手を動かして、瞬時に決断していかなくてはいけません。
そのためゲームには、注意力を高める効果があることが知られています。さらに、集中力や視野、空間認識力などもアップしてくれます。
また、ゲームによっては、画面のいろんなところでいろんなことが起きるのを認識しながら対応しなければいけません。そのため、注意力を複数の事柄に分散させる力もつくことが明らかにされています。
いわば、スマホゲームは、脳にすごく良いのです。これはとてつもない朗報です。
また、子どものみならず、大人もスマホゲームを魅力に感じている人は多い。それには実は科学的な理由があって、ゲームは人間の「心の三大欲求」を満たしてくれるからです。