男性は「女性を幸せにしたい生き物」

なぜ神夫が生まれたのだろうか? まず、結婚前から意識していたことを聞いた。

「私は結婚前から、彼を『高性能AI』だと思って接していました(笑)。女性は先回りして物事を捉えるのが得意ですよね。しかし男性は女性に比べて、察することが苦手な方が多いです。

つまり彼は、私が何をすると喜ぶのか、どうしてほしいのかを知らないだけ。でも、伝えてもいないことを”察してほしい”と求めるのは男性にとっても難易度が高すぎますよね。察してもらうことに期待をせずに、自分から彼に情報をインプットするようにしていました。

男性は『いつもの』が多いと思いませんか? よく行く居酒屋がいつも同じだったり、ずっと同じヘアサロンに通っていたり。だから、女性がしてほしい『いつもの』を増やして、自分好みの男性に育てていくのがおすすめです。

例えば『〇〇のケーキが好きだな』とインプットしておくと、そのうち何かある毎に、あなたが好きなケーキを毎回買ってくるようになると思います。

ちなみに私は『コーヒーが好き。特にスターバックスコーヒーのラテ、デカフェの無脂肪が好み!』と何度も伝えてインプット。そのうち自然にコーヒーを買ってきてくれたり、お気に入りのカスタマイズを覚えてくれたりするようになりました。代わりに私も彼のカスタマイズを把握していますよ」

遊び人が「神夫」に! 話題の婚活塾「ハイスぺ総研」しの所長直伝「ハイスペ旦那の育て方」_2

しの所長いわく、男性と女性は大前提が違うという。男女に「どんなこと・どんなときに幸せを感じるか」というアンケートを取ると、男性からは「女性を幸せにすること」「女性が幸せでいるとき」という回答が出てくる。一方の女性からは「優しさを感じたとき」「大切にされていると感じたとき」という回答に。

「つまり基本的に、男性は『女性を幸せにしたい生き物』であり、女性は『幸せでいたい生き物』なんです。今パートナーがいる方は、自分がどうしたら幸せでいられるのかを彼に伝えてみてください。きっと彼は喜ぶと思いますよ」

もうひとつ、しの所長が結婚前から実践していたことがある。それは「感謝を伝えること」だ。

「夫に限らず、ハイスペ男性に聞くと『だんだん感謝されなくなるのが悲しいんだよね』と言います。相手にわざわざ『お礼を言ってよ』とは言わないけれど、モチベーションは下がるんだそう。

だから男性に何かしてもらったら、毎回必ず感謝を伝えるようにしています。これを忘れずに実践していたら、夫がさまざまなことを率先してやってくれるようになりました」